海外サッカーファンが日本代表の活躍で「アニメ大喜利」! 「デスノート使ってる」
マグミクス / 2022年12月19日 15時10分
■「日本=アニメ」は完全に世界の常識?
2022年のFIFAワールドカップカタール大会は、日本がドイツやスペインなどの強豪に勝つ、「ジャイアントキリング」を成し遂げたことでも盛り上がりました。日本だけでなく世界もその活躍に注目が集まりましたが、その際にわかったのは、世界の人びとがいかに「日本のアニメ」が好きで、よく知っているかということです。「日本=アニメ」と認識されていることがより実感できる、世界の反応をまとめました。
●やっぱり出て来た!?『キャプテン翼』
まずは、日本サッカーを讃えるときの例でもはや定番となっている、『キャプテン翼』(著:高橋陽一)です。今回の大会でも、日本代表がスペイン代表に勝った際にはSNS上で「(逆転ゴールのアシストについて)まるで『キャプテン翼』のようなパスだ」「『キャプテン翼』を実写化したかのようだ」と、日本選手たちの快挙に対して当たり前のように『キャプテン翼』のワードが踊っていました。
ブラジル代表のネイマール選手など、現役のトッププレイヤーまでもが作品のファンを公言しているように、やはり『キャプテン翼』はサッカーにおいて世界でも通じる常識のようです。
●アニメの「ヒーロー」に例えられた日本選手たち
日本代表選手たちが例えられたアニメは、『キャプテン翼』だけではありません。日本がドイツに勝利したあとに話題になったのが、日本選手それぞれにアニメの有名キャラの顔を貼り付けた写真の投稿でした。ブラジルのエンタメ情報メディア「BCharts」の公式Twitterが、「日本は後半、このメンバーでドイツに勝った」と、遊び心あふれるコラージュ画像をツイートしたのです。見てみると、そのメンバーは実に豪華でした。
『ドラゴンボール』(著:鳥山明)の孫悟空、『ONE PIECE』(著:尾田栄一郎)のルフィ、『BLEACH』(著:久保帯人)の黒崎一護、『NARUTO -ナルト-』(著:岸本斉史)のうずまきナルト、『DEATH NOTE』(原作:大場つぐみ 作画:小畑健)のL、『銀魂』(著:空知英秋)の坂田銀時などの「ジャンプ」勢はもちろん、『名探偵コナン』(著:青山剛昌)の工藤新一、『FAIRY TAIL』(著:真島ヒロ)のナツ・ドラグニルなど、ほかの少年誌のキャラもしっかり顔を揃えています。
特に、スーパーセーブを連発し、「権田の18秒」と話題になったキーパー・権田修一選手の顔が、今や「最強キャラ」の代名詞とも言える、『ワンパンマン』(原作:ONE マンガ:村田雄介)のサイタマになっていたことが話題を呼んでいました。
●金髪の選手の活躍に対してのアニメ例え
今回は、アニメを使った上手い「例え」も話題となりました。まず、日本が最初に起こしたジャイアントキリングであるドイツ戦でのことです。前半に1点を先制された日本は、後半に途中出場した堂安律選手、浅野拓磨選手のゴールによって見事逆転しました。
この堂安選手と浅野選手は、ふたりとも「金髪」に髪を染めている共通点があるのですが、これを見た海外ファンからは「日本はピンチになるとスーパーサイヤ人になって活躍する」と、SNSで例えられました。「金髪=スーパーサイヤ人」は、やはり海外でも常識のようです。
●森保監督の「死神のノート?」「エルヴィンみたいな言葉」
また、日本代表の森保一監督は、試合中も手元のノートに、よくメモを取っていることで有名です。この様子が試合中継のカメラに映ることも多く、これを見た海外ファンからは「あれは『デスノート』だ」「ドイツもスペインも、あのノートのせいで負けたに違いない」と、『DEATH NOTE』に登場する、書かれた人間は必ず死んでしまう「死神のノート」に例えられています。
また、今回の日本チームは、前半よりも後半から攻撃的なプレーを仕掛けて逆転するという点も注目されました。これに対して海外ファンの間では、「きっとハーフタイムで森保監督は、エルヴィンのような言葉で選手を奮起させたに違いない」というような投稿もありました。
これは『進撃の巨人』(著:諫山創)で、調査兵団団長のエルヴィンが団員たちに向けて、「兵士よ怒れ 兵士よ叫べ 兵士よ!! 戦え!!」と言って、「獣の巨人」相手に決死の特攻を命じた場面のことを言っていると思われます。「絶体絶命の状況のなか、みんなの士気を高める指揮官からの叱咤激励」という、かなり限定的な状況まで、すぐにアニメで例えてしまう海外ファンの情熱がすごいです。そして同時に、これだけ世界に認知されている有名キャラがいる、日本アニメの層の厚さにも改めて驚かされます。
2026年のワールドカップでは、日本代表の活躍とともに、どんなアニメがクローズアップされるのかにも注目です。
(吉原あさお)
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