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ポケモンを捕まえるではなく「撮るだけ」…なのに『ポケモンスナップ』が面白かったワケ

マグミクス / 2023年3月28日 21時25分

写真

■ポケモン世界への没入感は随一!

 これまで実にたくさんの『ポケットモンスター』関連のゲームが発売されましたが、そのなかでもとりわけ異彩を放っていたのが1999年にNINTENDO64ソフトとして発売された『ポケモンスナップ』です。

 ポケモンを戦わせたり、育てたり、かわいく連れ歩いたり……するわけではなく、このゲームの目的はひたすら野生のポケモンの写真を撮るというものだったのです。

 それも主人公はこのゲームオリジナルのキャラクターである「トオル」という凄腕カメラ少年。オーキド博士よりポケモンだけが住む島<ポケモンアイランド>の調査依頼を受け、物語はスタート。正直、「ポケモン」を捕まえるわけでもなく、撮影するだけのゲームが面白いのかといえば……これが抜群に面白かったのです。

 なんといっても「システム」が画期的でした。タイトルからなんとなく自然を散策してポケモンを見つけたら撮影、なんてのんきなゲームを想像してしまいますが、これが手に汗握るアクションゲームだったのです。

「洞窟」「火山」「渓谷」などのステージを選択すると、トオルは万能ビークル「ゼロワン号」に乗り込み、ゲームスタート。まるでアトラクションに乗っているかのようにプレイヤーはコースを自動的に進んでいくことになります。

 カメラを四方八方に向けながら、生息しているポケモンたちをコース終了まで、とにかく激写しまくります。群れをなしているポケモン、進化途中のポケモン、背景に擬態しているポケモンなどなど、ポケモンが実際に住んでいる世界への没入感は当時のゲームのなかでも随一でした。

 毎回、オーキド博士が撮り終えた写真を「大きさ」「正面」「希少性」などから採点してくれるのですが、オーキド博士から直接、褒めてもらえる機会も意外と本家では少ないので、新鮮でした。

 実はこの企画、当初は「ポケモン」を題材にしたものではなく純粋に「写真撮影」を主体としたものでした。そこから当時、ハル研究所代表の岩田聡氏のアイディアが加わってこの名作は誕生したのです。スタート地点を知ると、なるほどオリジナル性の高さにも納得がいきます。

 さて2021年にはNintendo Switchソフト『New ポケモンスナップ』が22年越しに発売されています。無印のときと違い、スマホでいつでも写真が撮れる時代に開発されたこちらの新作、果たしてどんな進化を遂げたのか……久々に撮りに行きましょう。

(片野)

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