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「3分で蒸発」「特攻で爆散」過酷すぎた、昭和の特撮ヒーローたちが負った運命

マグミクス / 2024年4月23日 7時25分

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■ハッピーエンドばかりじゃない…昭和ヒーローが背負う過酷な運命

 特撮と聞くと「子供向けでハッピーエンドが多め」「最後はなんだかんだ大団円」というイメージを抱いている人は、一定数存在します。しかし実際のヒーロー事情はバッドエンドなものも多く、特に昭和世代のファンは、そのイメージが強いのではないでしょうか。

 例えば1972年から1973年に放送された『サンダーマスク』は、最終回の衝撃的なナレーションが、当時大きな話題となりました。『サンダーマスク』は東洋エージェンシー(現:創通)とひろみプロダクションによる共同製作作品で、地球侵略をもくろむ「魔王デカンダ」を止めるため、勇者「サンダーマスク」が戦うというものです。

 最終決戦を前に、変身能力と視力に異常が出てしまったサンダーマスクは、仲間が準備したとある機械を借りることで、一時的に変身と視力を回復させます。しかしこの機械は、使用すると高圧電流を発生させるリスクがあり、変身者は3分経つと身体が蒸発してしまうという、大きなデメリットのあるアイテムでした。

 最終的に、サンダーマスクは、敵である「鉄人13号」の槍で胸を貫かれたことで、高圧電流を発して消滅します。敵側も電流を浴びる形で相打ちになったものの、「サンダーマスクは空に輝く星になった」というナレーションは、多くの子供たちに衝撃を与えました。

 同じく1972年から1973年に活躍した『快傑ライオン丸』も悲劇的なヒーローとして有名です。同作は戦国時代の「時代劇ヒーロー」という挑戦的な作風が当時話題になり、主人公「ライオン丸」の変身シーンをマネする子供が続出しました。特撮をよく知らない人でも、世代であれば一度は聞いたことがある名ではないでしょうか。

 作中でライオン丸が立ち向かうのは、邪悪な妖術で日本制服をたくらむ「大魔王ゴースン」です。ゴースンは妖術を極めた先で、巨大な怪物に変化する術を習得していました。最終回でライオン丸は、その巨大すぎる力を前に、正攻法では勝てないことを悟ります。

 そこでライオン丸はゴースンと相打ちになる覚悟を決め、彼の体内へ侵入します。ゴースンはライオン丸の持っていた刀で心臓を突き刺されたことにより、体内から爆散。ライオン丸もすぐに死を悟り、刀を構えて「さらば」と言い残すシーンは、ヒーローとしての生きざまを感じさせました。

■人工知能に「自我」が目覚める…人類とロボットの確かな絆

ロボットでありながら、人類のために戦った「17」 画像は『大鉄人17』DVD Vol.1(東映)

 1977年放送の『大鉄人17』も、人間のために悲惨な運命を選択したヒーローです。

『大鉄人17』は、『仮面ライダー』の生みの親である石森章太郎氏が原作を手掛けました。主人公は巨大ロボットの「17(ワンセブン)」、敵対勢力は人類の排除を目的とする人工知能の「ブレイン」です。17はブレインによって生み出された巨大ロボットですが、「人類だけが地球を救える」と信じており、人びとのために戦います。

 そんな17の最期は、巨大頭脳であるブレインに特攻をはかり、爆発四散するという衝撃的なものでした。当初は17のパートナーの少年「三郎」も、ともに特攻するはずでしたが、17によって機体から脱出させられます。最終的に17のみがブレインとともに爆散し、戦いは終わりを迎えました。

 多大な犠牲を払って世界を救った昭和のヒーローたちの勇敢な姿から、感銘や教訓を受けた人は数知れず存在します。

(マグミクス編集部)

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