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織田信長がテーマのマンガ4選。設定が斜め上すぎて笑える作品も!

マグミクス / 2021年7月14日 18時20分

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■タイムスリップものでも、信長は人気!

 日本の戦国武将といえば、人気・知名度ともに筆頭に挙げられるのが織田信長でしょう。戦国武将の人気については放送されている大河ドラマなどの影響もありますが、織田信長は大河ドラマでの登場に関係なく、人気投票を実施すれば上位入選は確実といえるでしょう。

 だからこそ、創造意欲を掻き立てる存在ともいえます。織田信長をテーマにした創作物は実に数多くあり、バリエーションも豊富です。そこで今回は、織田信長をテーマにしたマンガで興味深いテーマや、ありえなさ過ぎる設定、あるいは思わず笑ってしまうものなど、「織田信長」という戦国武将をもっと好きになれるマンガを4作品紹介します。

●『信長協奏曲(のぶながコンツェルト)』(作・石井あゆみ)

 平成生まれの“時をかける風雲児”サブローがゆく!

 勉強嫌いで日本の歴史に何の興味もない高校一年生・サブローはある日突然、戦国時代にタイムスリップしてしまう。そこで出会った本物の織田信長は病弱で顔はサブローにそっくりだった! その信長に「体の弱い自分に代わって織田信長として生きてくれ」と頼まれてしまい…? 織田信長を衝撃の新解釈で描く、時をかける風雲児サブローの戦国青春記!!

 この『信長協奏曲』の主人公であるサブローは、お調子者で勉強が苦手なごく普通の高校生です。ある日、うっかり足を滑らせて川に落ちてしまったところ、なぜか戦国時代にタイムスリップ。そこで出会った自分と瓜ふたつの顔を持つ織田信長に頼みこまれ、代役をすることになったのでした。

 入れ替わった当初は、性格や体質が変わり、戦国時代にはない言葉を使ったりすることから、周りの者は混乱します。しかし、サブローのポジティブで飾らないフレンドリーな性格で、家臣や家族にも次第になじんでいきました。

 そして、平手政秀の死をきっかけに天下統一を志すと、室町幕府第13代将軍の足利義輝との謁見をはじめ、尾張、美濃、隣国大名の制覇、楽市楽座などの推進、安土城の築城など、史実通り、天下人へと駆け上がっていきます。

 勉強が苦手なサブローらしく、本能寺の変で死ぬことは分かっていても、謀反を起こす人物の名前を「あいださん」と勘違いしています。本物の織田信長は、のちに明智光秀という名前でサブローの家臣となり、けっして本能寺でサブローを死なせないと心に誓っています。

 身代わりのサブローが、本人はごく自然にふるまっているにもかかわらず、いつのまにかごく自然に「織田信長」になっていくという、歴史というものの大きな力を感じる作品です。

●『信長のシェフ』(作・梶川 卓郎/画/西村 ミツル)

 主人公であるケンは腕のいい料理人で、ホテルのレストランのシェフでしたが、なぜかすべての記憶を失い、戦国時代に数人の仲間とともにタイムスリップしてしまいました。間者と疑われ、斬り殺されそうになったところをとっさに川に飛び込んで逃げ、夏という名前の女性の刀鍛冶に助けられます。

 自分のことは何も覚えていなかったケンですが、料理に関する技法や歴史は幅広い知識がありました。そして、彼の料理が話題になって織田信長と出会い、仕えるようになったのです。信長は食道楽であり、ケンの料理を楽しんでいると同時に、自分の意志をケンの料理に託して相手に伝えることもあり、ケンに対しては、ただの料理人以上の信頼があったと言えます。

 時代の覇者・織田信長と腕のいい平成のシェフ。この異色の組み合わせが歴史にどうスパイスを加えていくのか……ケンの目から見た信長は、料理に対しても自由で先進的な人物であり、非常に興味深く、愛すべき人でした。そして彼は、本能寺の変で信長が明智に討たれるのを阻止しようと考えるようになるのです。

■織田信長の生まれ変わりは…犬だった?

著:目黒川うな『織田シナモン信長』第1巻 (コアミックス)

●『織田シナモン信長』(作・目黒川うな)

『織田シナモン信長』は、本能寺で討たれた信長が現代日本に犬として転生し、同じく転生した戦国時代の名将たちと繰り広げる小さなドラマ(?)を描くギャグマンガです。主人公のシナモンは、前世が信長で、赤いスカーフとフサフサした眉毛がトレードマークです。

 信長を含め、転生した武将たちには転生前の記憶や性格が残っているのがジワリと笑えるところです。現世では基本的には仲間意識の強い犬の性質の影響か、敵対することはありません。ところが、織田シナモン信長に限っては、ほかの犬よりも前世のこだわりが強く、光秀のことは今でも恨んでいますし、本能寺のトラウマなのか火が苦手です。

 織田シナモン信長は、生まれた時から転生の記憶があるため、犬としての生き方になじめませんでした。ペットショップでも反抗的な態度が原因で売れ残っていたほどですが、他の武将たちは思いのほか犬としての生を謳歌しているようです。

 たとえば、フレンチ・ブルドッグに転生した伊達政宗は、右目周りの黒斑が特徴で、独眼竜の特徴を残しています。自意識が強めで中二病だとも言われます。武田信玄はポメラニアンに転生し、見た目とのギャップが大きく、人間女性のスカートの中を覗く趣味に至っては、イメージ悪化も甚だしいと言えるでしょう。

 ライバルの上杉謙信は、ボルゾイに転生していますが、気が弱く、武田信玄からは情けない姿に怒られることもあります。戦国武将時代に女人禁制の誓いを立てたことを後悔していて、女性に好かれ、甘えられるポメラニアンの武田信玄をうらやましく思っているようです。

 そのほか、今川ギルバート義元(今川義元)、マリー・リリィ・アントワネット(マリー・アントワネット)、真田マルタロウ幸村(真田幸村)、木下セイヤ秀吉(木下秀吉のちの豊臣秀吉)らが登場します。

●『新・信長公記~ノブナガくんと私~』(作・甲斐谷忍)

 この作品での織田信長は、歴史遺産からDNAを採取して作られたクローン人間です。彼を生み出した戦国オタクのマッドサイエンティストは、織田信長以外に武田信玄、上杉謙信、伊達政宗、羽柴秀吉、徳川家康などのクローンも作り、彼らを「日本一の不良校」の特進クラスに集めたのでした。その目的は、「名だたる武将たちが一斉にこの世に生まれたら、誰が一番強いのか」を知ること。

 主人公の高校一年生、日下部みやびは、「日本一の不良校」と呼ばれる銀杏高校の特進クラスに進学します。しかし、入学早々、ひと悶着あり、不良たちに絡まれてしまった彼女を救ったのが、織田信長でした。

 不良の世界で「てっぺんを獲ること」に躍起になる同級生らをよそに、マイペースを貫く織田信長。不良たちからは、「ただのバカ」と言われますが、実際には一枚も二枚も上手なようで……。

 DNAから戦国武将をよみがえらせるのがロマンかどうかは微妙なところですが、歴史上では果たせなかった「もしも」の世界で、信長はどう覇者となっていくのでしょう?

 他にもたくさんある「織田信長を題材にしたマンガ」。あなたはどの信長がお好きですか?

(山田晃子)

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