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窓辺の小石 第163回 "UP THE LINE" 時間線を遡って

マイナビニュース / 2024年4月26日 12時50分

中央の「-list」の“l”にカーソルを移動させたい場合、以下の4つのキーを打鍵する(文字検索は大文字小文字を区別する)。

Alt+-、Alt+4、Ctrl+]、l

とする。Ctrl+]は、前方(行末尾に向かっての検索)だが、繰り返し数を負数にすることで逆方向への検索になる。「Alt+-、Alt+4」は、Altキーを押したまま「-4」と打ってかまわない。

PSReadLineではユーザーが関数へのキー割り当てを変更できる。emacsモードでは、対応するカッコへのカーソル移動関数(GotoBrace)は未割り当てだが、以下のコマンドでGotoBrace(対応するカッコへの移動)の割り当てができる。ただし、筆者の環境では、カッコと波カッコでは動作したが角カッコでは動作しなかった。

Set-PSReadLineKeyHandler -Chord 'ctrl+}' -Function GotoBrace

ViEditVisually関数は、事前に環境変数「EDITOR」にエディタの実行パスを割り当てておく。たとえば、Visual Studio Codeなら

$env:EDITOR=$env:LOCALAPPDATA+ "\Programs\Microsoft VS Code\Code.exe"

などとする(VSCodeのインストール方法でパスは異なることがある)。その後、PowerShellからCtrl+x、Ctrl+eと順に打鍵すれば、入力行をVS Codeエディタで編集できる。編集後に上書き保存してVS Codeを終了させると、コマンドラインに編集後のコマンドが入る。

また、関数名にkillを含むコマンドは、キルリング(Kill Ring)と呼ばれる領域に削除した文字列がkillコマンドごとに入る。kill系コマンドは、単語移動や行頭、行末移動(Home、End)と組み合わせて使うことで、前後の単語の削除や行全体の削除として利用できる。

キルリングはCtrl+yで取り出すことができ、Alt+yでキルリングの先頭を1つ前にkillした文字列に切り替えることができる。

履歴も直前のコマンドでなければ、上カーソルキー連打で遡るよりも、Ctrl+rで文字列を入れて検索する方が速い。文字列を入れたあとはCtrl+rの連打で同じ文字列を含むコマンドを過去方向に辿っていける。行きすぎてしまったらCtrl+sで1つ戻ることができる。

今回のタイトルネタは、ロバート・シルバーバーグの「時間線を遡って」(原題 UP THE LINE,Robert Silverberg 1969)である。邦訳は東京創元社SF文庫(1974年)である。原題と邦題からわかるように、この作品では、過去に向かうことを「UP」と呼んでいる。コマンドラインでは、画面にあるすでに実行されたコマンドの出力は上にあり、下が現在(最新)という並びと同じだからだ。現在は新訳「時間線をのぼろう」に切り替わっているようだが、筆者は旧訳でしか読んでいない。というのもこの作品、性的な描写が描写も多く、新訳を読むのがちょっと「怖い」のである。
(塩田紳二)



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