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『わたしは金正男を殺してない』彼女たちは本当に“暗殺者”だったのか……

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年10月10日 13時0分

写真

【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第914回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は、10月10日から公開の『わたしは金正男を殺してない』をご紹介します。

『わたしは金正男を殺してない』

金正男暗殺事件の真相に迫る、ドキュメンタリー映画

2017年にマレーシアで起こった、北朝鮮の朝鮮労働党委員長・金正恩の実兄・金正男暗殺事件。

この事件の闇と真相に迫ったドキュメンタリー映画『わたしは金正男を殺してない』が、製作国アメリカに先駆け、世界最速で日本公開となりました。

何もかもが奇妙かつ大胆で、謎のベールに覆われた世紀の暗殺事件。その真相に迫った衝撃作が、ついにスクリーンに登場です。

『わたしは金正男を殺してない』

『わたしは金正男を殺してない』のあらすじ

2017年2月13日。マレーシアのクアラルンプール国際空港の出発ロビーで、金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された。マレーシアの警察が殺害の容疑で逮捕したのは、インドネシア人のシティ・アイシャと、ベトナム人のドアン・ティ・フォン。

白昼の空港で猛毒の神経剤「VX」を顔に塗りつけるという奇妙かつ大胆な手口と、“プロの殺し屋”というイメージからはかけ離れたごく普通の若い女性の存在に、世界中は驚愕。

彼女たちは何故、暗殺者となったのか。事件を追うなかで、明るい人生を夢見る彼女たちにつけ込んだ、巨大な企ての全貌が明らかになって行く……。

『わたしは金正男を殺してない』

『わたしは金正男を殺してない』のみどころ

メガホンを取ったのは、気鋭のドキュメンタリー作家ライアン・ホワイト。

ライアン・ホワイト監督は2年間にわたり、クアラルンプール、インドネシア、ベトナムで粘り強い取材を敢行。何と、シティ・アイシャとドアン・ティ・フォンの公判が始まる前から本作の製作に着手していたというから驚きです。

弁護団やジャーナリストへのインタビューや、空港の監視カメラなどの記録映像をふんだんに盛り込み、信じがたい暗殺計画の裏側を時系列に沿って克明に映し出しています。

よりよい生活を追い求める。その心の隙を突かれて、この悪夢のような悲劇の主人公になってしまったシティとドアン。

彼女たちを取り巻く過酷な現実をあぶり出すと共に、2人が獄中で育んだ友情や無実を信じて闘った弁護団の活躍にも目が向けられており、ほとんど公になっていないエピソードの数々には驚愕させられることしきり。

想像を絶するミステリーの真実を、是非、スクリーンで。

『わたしは金正男を殺してない』

<作品情報>

『わたしは金正男(キム・ジョンナム)を殺してない』

2020年10月10日(土)からシアター・イメージフォーラム、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国順次ロードショー
監督:ライアン・ホワイト
(C)Backstory, LLC. All Rights Reserved.
原題:ASSASSINS
公式サイト https://koroshitenai.com/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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