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2022 年(第 31 回)ブループラネット賞 受賞者発表

PR TIMES / 2022年6月15日 16時15分

地球環境国際賞

公益財団法人 旭硝子財団(理事長 島村琢哉、所在地 東京都千代田区)は、今年で31回目を迎える、ブループラネット賞(地球環境国際賞)の2022年の受賞者を決定いたしました。

本賞は、地球環境の修復を願い、地球サミットが開催された1992年(平成4年)に設立され、地球環境問題の解決に関して社会科学、自然科学/技術、応用の面で著しい貢献をされた個人、または組織に対して、その業績を称える国際的な賞です。本年度の受賞者は以下のお二人に決定いたしました。



1.ジグミ・シンゲ・ワンチュク第4代ブータン王国国王陛下 1955年11月11日 ブータン王国生まれ

[画像1: https://prtimes.jp/i/46771/12/resize/d46771-12-dd682e84d77f9f2c2b61-0.jpg ]

ジグミ・シンゲ・ワンチュク第4代ブータン王国国王陛下は、人々の幸福を開発活動や計画の中心におく国民総幸福量(Gross National Happiness: GNH)という開発哲学を提起した先見の明をもつ指導者である。GNHは、環境を保全すること、持続可能で公正な開発を行うこと、総合的な幸福に役立つ文化を振興し、社会的価値を高めることに意義を与える。幸福度を社会的指標として利用することは国連が採用しており、OECD(経済協力開発機構)も報告書に使うなど、新しい枠組みのための着想を現代社会に対し与えた。


2.スティーブン・カーペンター教授(米国) 1952年7月5日 米国生まれ
  ウィスコンシン大学陸水学センター名誉所長 名誉教授
[画像2: https://prtimes.jp/i/46771/12/resize/d46771-12-9f69da7437fa5e011cf2-1.jpg ]

スティーブン・カーペンター教授は、40年以上、湖の生態系の研究を行なってきた。教授は、リンや窒素等の栄養塩類による富栄養化の研究を通じ、湖のレジリエンス(回復力)を、数理モデルを使って解明し、社会-生態系に対する新しい考え方を提示した。また、土地利用に起因するリンや窒素の環境問題について取り組み、リンの地球化学的循環の危機的状況を示すなど、人間の行動を地球化学的視点から見直す端緒をつくった。


●毎年原則として2件を選定し、受賞業績1件に対して、賞状、トロフィーおよび賞金5千万円が贈られます。
●表彰式典は 10月5日(水)に東京會舘(東京都千代田区)で行う予定です。受賞者による記念講演会は、10月6日(木)に東京大学、10月8日(土)に京都大学で開催を予定しています。(第4代ブータン王国国王陛下については代理が講演予定)式典、講演会とも、コロナウイルス感染症対策を講じた上で行う予定ですが、規模を縮小しての開催となる場合もあります。
※本リリースは環境記者クラブ、環境記者会、重工記者クラブに同時配布しています。
※本リリース及び本年度受賞者の写真は、6月15 日 午前 11 時から当財団 HP ( https://www.af-info.or.jp )にて入手可能です。


<受賞の辞>
・ジグミ・シンゲ・ワンチュク第4代ブータン王国国王陛下
旭硝子財団が地球の繊細な自然環境を保護、修復するために、世界の献身的な人々による取り組みを促進、顕彰するブループラネット賞を創設されたことに対し心から謝意を表します。地球温暖化、大気汚染、水質汚濁、自然災害の増加といった問題は非常に深刻になってきており、対策として世界各国が協調した継続的な取り組みが必要です。

科学者や経済学者は、革新的な発見や研究を通して、環境を守りつつ経済成長と科学技術の発展を両立するような持続的な方法を推進するという重要な役割を担っています。政治的なリーダシップを執るとともに、政治的指導者が科学者や経済学者による取り組みに関与することにより、私たちの住み家である地球の健全性を保つために必要な手段を計画し、その実行に向けて私たちは前進できるでしょう。


・スティーブン・カーペンター教授
ブループラネット賞を受賞し、身の引き締まる思いです。「すばらしい地球にともに生きる人間と他の多くの生物を育んでくれる生態系を修復し守る」というこの賞の目的を心から素晴らしいと思います。この使命は現代の最大の課題であり、やるべきことは山積しています。この名誉ある賞の歴代受賞者たちの素晴らしい業績には圧倒されますが、自分もそこに加われるのは非常に名誉なことです。

全ての生命体にとって食物と水はなくてはならないものです。私たちが食料を生産する今のやりかたは、淡水やそれが育む生物を含む生態系に大きな影響を及ぼしています。ブループラネット賞をいただき、これからも人間と自然の共生圏における自然のレジリエンスを高め、淡水の流れや水質を改善し、地球上の生物と人類の幸福に役に立つ変化を探し求めるために、科学と人々を巻き込んでいく仕事を続けようと思います。


<本年度(第 31 回)の選考経過>
国内496名、海外847名のノミネーターに推薦書を送り、173件の受賞候補者が推薦されました。候補者の分野は、多い順に生態系37件、環境経済・政策が35件、環境倫理23件などでした。候補者は49ヶ国にわたります。

選考委員会による数次の審査をもとに顕彰委員会に諮った後、理事会で、1件はジグミ・シンゲ・ワンチュク第4代ブータン王国国王陛下が、もう1件はスティーブン・カーペンター教授が受賞者として正式に決定されました。


<ブループラネット賞について>
人類が解決を必要としているグローバルな諸問題の中で、最も重要な課題の一つが地球環境の保全です。地球温暖化、酸性雨、オゾン層の破壊、熱帯雨林の減少、河川・海洋汚染などの地球環境の悪化は、いずれも私達人間の生活や経済活動が大自然に影響を及ぼした結果です。旭硝子財団は、地球環境の修復を願い、地球サミットが開催された1992年(平成4年)に、地球環境問題の解決に向けて著しい貢献をした個人または組織に対して、その業績を称える地球環境国際賞として「ブループラネット賞」を創設いたしました。

賞の名称の「ブループラネット」は人類として初めて宇宙から地球を眺めた宇宙飛行士ガガーリン氏の言葉「地球は青かった」にちなんで名付けられました。この青い地球が未来にわたり、人類の共有財産として存在しつづけるようにとの祈りがこめられています。


<歴代受賞者>


[画像3: https://prtimes.jp/i/46771/12/resize/d46771-12-cd8ac1de3f64df58f6b0-2.png ]


<賞状とトロフィー>

[画像4: https://prtimes.jp/i/46771/12/resize/d46771-12-6d929f48a5fcaaf410da-3.jpg ]

[画像5: https://prtimes.jp/i/46771/12/resize/d46771-12-926d9f1259558c9c2b6a-4.png ]


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