~アデランス産学連携~第121回日本皮膚科学会総会においてアデランスがランチョンセミナーを共催
PR TIMES / 2022年6月24日 16時45分
LEDによる脱毛の改善、皮脂産生の抑制に関する研究成果を発表
毛髪・美容・健康のウェルネス事業をグローバル展開する株式会社アデランス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 津村 佳宏)は、2022年6月2日(木)~6月5日(日)に国立京都国際会館(京都府京都市)において開催された第121回日本皮膚科学会総会にて、アデランスがスポンサーシップをとるランチョンセミナーを開催しました。
昨今の新型コロナウイルス感染拡散防止として、会場での実施においてはセミナー会場の席数を制限して密になるのを防ぎ、マスク着用と消毒はもちろん、室内換気や現地参加者の健康状態の確認を徹底して行うなど対策を講じたうえでの会場開催を行うとともに、より多くの聴講者が場所を問わず視聴できるWEB配信を同時に行う「ハイブリッド開催」での実施となりました。
会期中の6月2日(木)にアデランス共催のセミナーが実施され、大阪大学大学院医学系研究科 皮膚・毛髪再生医学寄附講座の特任教授の乾 重樹先生が講演され、浜松医科大学皮膚科学講座 准教授・病院教授の伊藤 泰介先生が座長を務めました。
日本皮膚科学会は、皮膚科学に関する研究・教育と医療について、その連絡連携を図り、皮膚科学の進歩・普及に貢献し、それをもって学術・医療の発展に寄与することを目的として、全国各地の1万2千人を超える会員によって組織されている公益社団法人です。毛髪をはじめ、人体最大の臓器ともいわれる「皮膚」に関するあらゆる治療や研究に関する学術情報や、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」を扱う学会としても知られています。
第121回を迎える今回は、「SDGs – Sustainable Dermatology Goals - 持続可能な皮膚科学の目標」をテーマに開催され、アデランスが本学会に共催するのは今回で連続6回目となります。
[画像1: https://prtimes.jp/i/10292/705/resize/d10292-705-0c8af4c6132c1ce72f9d-1.jpg ]
アデランスはトータルヘアソリューションにおけるリーディング企業の使命として、経営理念の一つである「最高の商品」の開発および毛髪関連業界の発展を目指し、機能性人工毛髪や医療用ウィッグの研究開発、育毛・ヘアスカルプケア関連研究、抗がん剤脱毛抑制研究など、産学連携において毛髪関連の研究を積極的に取り組んでおります。
その産学共同研究の成果を国内外の学会を通じて発信し、研究成果を発表いただくことは、毛髪界の更なる進展となり、ひいては多くの方の髪の悩みの解消に寄与し、当社のCSR(企業の社会的責任)であると考えております。
■アデランスランチョンセミナー 講演概要
座長
浜松医科大学皮膚科学講座 准教授・病院教授
伊藤 泰介 先生
演題
Light emitting diode (LED)の皮膚科的有用性の検討:基礎と臨床
演者
大阪大学大学院医学系研究科 皮膚・毛髪再生医学寄附講座 特任教授
心斎橋いぬい皮フ科 院長 乾 重樹 先生
講演内容
演者らは赤色LEDをマウス背部や培養ヒト毛乳頭細胞へ照射する実験から、毛乳頭から誘導されるHGF、VEGF、Leptinを介して成長期が延長することを示してきた。臨床的には男性型および女性型脱毛症に対して赤色LED照射を行い、毛髪数、毛直径、軟毛率の改善効果がわかった。他方、LED照射は美容皮膚科的にも応用されている。そのうち尋常性ざ瘡に対する効果は文献的に複数のRCTで検討されている。そこで、演者らはその作用メカニズムを解析する目的で、ヒト脂腺細胞を培養し、赤色および青色LED照射の影響を検討した。その結果、赤色および青色 LEDが脂腺細胞の増殖と皮脂産生を抑制した。またアンドロゲンで誘導され、ざ瘡の炎症惹起因子のひとつとして知られる IL-6の脂腺細胞における発現を低下させた。このことから複数の経路を介してLEDはざ瘡への効果を示すことが示唆された。LED照射機器は低刺激性で安全な皮膚科的治療機器となることが期待される。
[画像2: https://prtimes.jp/i/10292/705/resize/d10292-705-1f99cd6cdca2f4cdbb29-0.jpg ]
学会概要
学会名称 :第121回日本皮膚科学会総会
会期 :現地開催2022年6月2日(木)~6月5日(日)
会場 :国立京都国際会館(京都府京都市)※WEB配信とのハイブリッド開催
会頭 :愛媛大学大学院医学系研究科
佐山 浩二先生
※アデランス共催のセミナーは、6月2日(木)に開催しました。
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