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役に立つ先輩たちの企業に関するクチコミ情報 うのみにせず自分の目と耳で確かめて 就活リサーチ

産経ニュース / 2024年5月8日 9時0分

就職活動の志望先選びに、その企業で働く社員が待遇や制度、風土や雰囲気について生の声を書き込む「クチコミサイト」の活用が広がっています。企業のホームページや求人サイトの情報だけでは得られない貴重な情報源ですが、内容をうのみにせず、自分なりに内容を確かめながら参考にしてみましょう。

最近の学生は、残業の少なさや休暇の取りやすさ、勤務地の選択の有無などの「働きやすさ」を企業選びで重視するようになってきました。

クチコミサイトの情報は程度の差こそあれ、その企業のことを知っている社員の率直な声が集まっており、実際に自分が働く姿をイメージするのにとても役立ちます。

それだけではなく、かつて新卒採用を受けた「就活の先輩」たちが、採用選考に関して企業の印象をつづっているクチコミサイトもあります。入社案内パンフレットなどから得られる情報とは異なる視点で企業の特徴を捉えている場合もあるでしょう。

8割以上がサイトを見て「活用」

実際、就活生の何割くらいがクチコミを活用しているのでしょうか。昨年の就活生(今年就職した新社会人)に聞いてみると、「見たことがない」と答えたのは17・6%だけで、8割以上が活用していました。選考を受ける前だけでなく、複数の内定先から1社に絞る際にも参考にしていました。

特に悪いクチコミほど、志望度合いに影響を与えやすいようです。同じ調査でクチコミ情報によりどんな影響を受けたかを聞いたところ、もっとも回答が多かったのは、「クチコミの悪さで志望の度合いが低下」(41・7%)でした。書き込みを見て、応募をためらってしまうケースもあったようです。

複数の情報を照らし合わせる

貴重な情報源となるクチコミですが、あくまで参考情報として捉えたほうがよいでしょう。

悪い噂が書き込まれていても、書き込んだ時期が古いと、その後問題点が改善され、状況が変わっていることもあります。また、少数の意見や1人の強烈な書き込みによりその企業を判断してしまうのは早計だともいえます。クチコミ情報には書き手の主観が反映されています。別の人から見れば、違う印象だということがあるかもしれません。

複数のサイトを比べて見てみたり、他の情報と照らし合わせたりすることで、クチコミの真偽をある程度、確かめることができます。クチコミを見て気になった点は、説明会やOB・OG訪問で人事担当者や社員に聞いてみることもおすすめします。クチコミ情報を集めながらも、その内容が信じられるかどうかを吟味しましょう。自身の目と耳で判断していくことが肝要です。

選考中に気が引けて確かめることができなかったということがあれば、内定後に聞いてみても遅くはありません。入社後に早期離職してしまうのは学生にとっても企業にとっても残念なこと。その手前で確認することが大事です。

内定後のフォローとして面談の機会を設けている企業もあります。気になることがあるという人は聞いてみてはいかがでしょう。

(キャリタスリサーチ 吉田治)

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