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【更新】スペースXの新型ロケット「スターシップ」無人飛行試験は日本時間11月18日夜に1日延期

sorae.jp / 2023年11月16日 16時44分

アメリカの民間宇宙企業スペースXは、同社が開発中の新型ロケット「Starship(スターシップ)」による第2回無人飛行試験を実施すると発表しました。スターシップは日本時間2023年11月18日22時(米国中部標準時同日7時)から20分間の時間帯に打ち上げられる予定です。【最終更新:2023年11月17日6時】

【▲ スペースXの新型ロケット「Starship(スターシップ)」。推進剤を充填する打ち上げ前リハーサルが行われた2023年10月24日に撮影(Credit: SpaceX)】

【▲ スペースXの新型ロケット「Starship(スターシップ)」。推進剤を充填する打ち上げ前リハーサルが行われた2023年10月24日に撮影(Credit: SpaceX)】

スターシップは1段目の大型ロケット「Super Heavy(スーパーヘビー)」と2段目の大型宇宙船「Starship(スターシップ)」からなる全長121mの再利用型ロケットで、打ち上げシステムとしても「スターシップ」の名称で呼ばれています。スペースXによれば、両段を再利用する構成では最大150トンのペイロード(搭載物)を打ち上げることが可能であり、2段目のスターシップ宇宙船は単体でも地球上の2地点間を1時間以内に結ぶ準軌道飛行(サブオービタル飛行)が可能だとされています。

7か月前の2023年4月20日、スペースXはスーパーヘビーも含めたスターシップ打ち上げシステム初の無人飛行試験を米国テキサス州ボカチカの同社施設「Starbase(スターベース)」にて実施しました。スーパーヘビーを分離した後のスターシップ宇宙船は発射90分後に地球を約4分の3周したハワイ沖の太平洋へ着水する計画でしたが、分離前にスーパーヘビーのコントロールが失われたために飛行中断システムが作動して機体は空中で破壊され、この時は発射約4分後に飛行を終えていました。

関連記事:スペースX、スターシップの無人飛行試験実施 高度39kmに到達も4分後に飛行中断(2023年4月21日)

スペースXによると、今回の飛行計画でも第1回無人飛行試験の時と同様に、スターベースから打ち上げられた無人のスターシップ宇宙船はハワイ沖の太平洋への着水を目指して宇宙空間を飛行します。また、発射2分41秒後にスターシップ宇宙船から分離されるスーパーヘビーは制御された地上への帰還をテストするために、発射6分48秒後頃にメキシコ湾へ着水する予定になっています。

前述の通り、スターシップの第2回無人飛行試験は日本時間2023年11月18日22時(米国中部標準時同日7時)から20分間の時間帯に打ち上げが予定されています。当初は日本時間2023年11月17日22時から2時間の時間帯に予定されていたものの、スペースXのCEOイーロン・マスク氏によればスーパーヘビーのグリッドフィン(降下中の機体姿勢を制御するための装置)を動かすアクチュエータを交換する必要が生じたことから1日延期されました。

なお、スペースXは飛行試験の様子を同社のウェブサイトおよびX(旧Twitter)の公式アカウントにて打ち上げの35分前頃からライブ配信すると予告しています(打ち上げ目標日時や配信開始時刻は変更される可能性があります)。スターシップの第2回無人飛行試験について詳しくは2023年11月15日付の関連記事もご覧下さい。

関連記事:スペースXの新型ロケット「スターシップ」間もなく2回目の無人飛行試験実施か(2023年11月15日)

 

※更新にあわせて記事タイトルと本文を変更しました。

Source

SpaceX - Starship's Second Flight Test SpaceX (X, fka Twitter) Elon Musk (X, fka Twitter)

文/sorae編集部

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