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サッカーW杯日朝平壌決戦の行方。カギは定期便と人的往来再開か

日刊SPA! / 2024年3月6日 8時49分

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2月28日に行われたサッカー女子日本対北朝鮮戦で2階席まで埋まった北朝鮮チーム応援団

◆男子サッカー日朝戦はどこで……?
「今月中に中国から北朝鮮への定期便が再開する可能性は極めて低いです。次の男子サッカー日朝戦も第3国ではないですかね?中国決戦であれば観戦ツアーを組みますよ」
   
 と中国でのサッカー日朝戦を期待するのは、中国上海の旅行会社。

 2月28日、東京国立競技場では、なでしこジャパンが、パリ五輪出場をかけて北朝鮮と対戦した。

 2万777人が寒風を吹き飛ばす熱い応援を送る中、注目を集めたのが北朝鮮チームの応援席だった。カテゴリー3南のアウェーエリア3000席はいち早く完売していた。

 最前列には、「イギョラ(勝て)朝鮮」の横断幕と巨大な北朝鮮国旗を掲げ、2021年にユーチューブで800万回を超える再生で話題となった「コンギョ(攻撃)」などを歌う熱い声援は、日本人サッカーファンにも強烈な印象を与えた。

 北朝鮮代表が帰国した29日の夕方に開催されたイベントであいさつした朝鮮総連幹部は、「次の男子は平壌で」と期待を込めて発言した。そう、サッカーファンの次の関心は、3月26日に行われるサッカーワールドカップ(W杯)アジア2次予選、北朝鮮戦だろう。

 26日はアウェー戦、現時点でも開催地は平壌となっているが、2月25日のなでしこジャパンのアウェー戦が迷走のすえ、決戦直前で平壌からシッダ(サウジアラビア)へ変更となったことは記憶に新しい。

 果たして、今回はどうなるのであろうか。

◆北朝鮮への定期便がないという現実

 3月2日からアジアサッカー連盟(AFC)が7人の視察団を平壌へ派遣。決戦場所となる金日成競技場や日本代表が宿泊する予定のホテルなどを視察したという。

 しかし、そもそも2月のなでしこジャパンのアウェー戦が、第3国となった要因の1つに北朝鮮へ定期便がないことだったとされる。

 現時点でも中国やロシアとを結ぶ空路の定期便、旅客を運ぶ国際列車も再開されていない。

 ナショナルフラッグ高麗航空の臨時便や貨物輸送の国際列車は再開されているが、旅客を安定して輸送する手段、つまり、平壌へのアクセスがないのだ。

 アクセス手段の他にも、金日成競技場のピッチが人工芝であることも日本側が懸念を示したとも伝えられる。

 金日成競技場は、コロナ禍前でまでアマチュアランナーに人気だった平壌マラソンのゴール地点だ。市民マラソンで競技場ゴールができる珍しい大会として知られる。

 2017年に平壌マラソンへ参加した日本人ランナーによると、選手がスタートして平壌市内を疾走している間、ガイドらが待つ金日成競技場では、サッカーの試合が行われているという。

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