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サッカーW杯日朝平壌決戦の行方。カギは定期便と人的往来再開か

日刊SPA! / 2024年3月6日 8時49分

 競技場ゴール後にピッチへ入ったという日本人ランナーは、「都会の校庭のような少し硬い感じだった」と語っていた。人工芝なので滑ると火傷などを負うリスクも高い。

◆中国旅行会社関係者はなぜか暗い顔

 まだ、決戦地は確定していないが、サッカーファンの熱は高いようで、北朝鮮旅行を手配する旅行会社へ問い合わせが増えいるそうだ。

 しかし、関係者の顔は暗い。

「仮に平壌で開催されたとしても、過去の前例から私たちのような一般代理店では手配できない可能性が高く、期待はしていません」(中国の旅行会社)

 中国からの定期便が再開できないのであれば、2月上旬に100人近くで「北朝鮮ツアー再開1号」を実施したロシア・ウラジオストク経由での定期便を復活させたら良いのではないか、と思うが、後述するように、中国政府が、さらに怒る可能性もあるので、北朝鮮も慎重になっているのかもしれない。

 さて、ここで平壌決戦が認められ、中国から臨時便なり、安定したアクセス手段が確保されたと仮定しよう。

 現在、日本人は中国の入国ビザを取得する必要がある。日中間の航空券は一気に安くなり、コロナ禍前に戻った感があるも、最安の観光(L)ビザであっても2万円以上のビザ代がかかる(代行業者へ依頼した場合)。

 もし、中国での決戦となれば、帰路を韓国経由などにした航空券を持つことで、144時間のビザ免除(正確にはトランジットビザ免除)が適応となる。このビザ免除での訪中を勧めたいと中国の旅行会社は話す。

◆ロシアからの定期便復活というウルトラCの可能性も
 
 2023年11月21日配信記事、「報じられたはずの北朝鮮の外国人入国、未再開の謎。ロ朝接近を中国警戒か」では、中国政府は、ロ朝接近を快く思っておらず、国境封鎖を続けているのではないかと考察した。

 2023年末、中国の国営旅行会社代表が、金正恩・プーチン会談に習近平国家主席が怒り、制裁として人的往来の制限を継続していると関係者へ語ったことで、筆者の考察は正しかった可能性が高い。

「プーチン大統領が3月中にも24年ぶりの北朝鮮訪問すると聞いてます。その後、北朝鮮の最高指導者が北京へ説明にでも訪中しないと、国境開放も観光ツアー再開もないでしょうね。観光再開は、早くて4月末くらいじゃないかと中国の旅行業界では情報が出回っています」(中朝関係筋)

 3月は、中国政府からさなる怒りを買うリスク承知で、ロシアとの定期便を先に復活させるかに注目したい。そうすれば平壌決戦が実現するかもしれない。
<取材・文・写真/中野 鷹 X ID:@you_nakano2017

【中野 鷹】
なかのよう●北朝鮮ライター・ジャーナリスト。中朝国境、貿易、北朝鮮旅行、北朝鮮の外国人向けイベントについての情報を発信。東南アジアにおける北朝鮮の動きもウォッチ。北レス訪問が趣味。 Twitter ID @you_nakano2017

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