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「バイトも時給2000円以上が当たり前」億超え物件乱立のバブルに沸くニセコ。牛丼一杯2000円、ヴィトン仕様のゴンドラも

日刊SPA! / 2024年3月20日 8時53分

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ニセコのキッチンカーでは牛丼や味噌ラーメンが一杯2000円。なお、地元民からは渋滞や一部マナーの悪い客に対する愚痴も……

今、株価も不動産価格も平成バブル時代の水準に迫っている。大都市圏のみならず、一部地方ではすでに”バブル超え”を果たしている土地も。このお祭り騒ぎに乗らずしてどうする? 好況に沸く現場を訪れて、その乗り方を探った。
◆「ニセコ・千歳」ヴィトン×スキー場で億超え物件乱立!

「牛丼2000円」

雪をかぶった看板には、ギョッとするような価格のメニューが並んでいた。

「でも、価格を気にして食べる観光客はいませんよ(笑)」

そう話すのは、近くでラーメン店を経営する店主。世界屈指のパウダースノーと温泉で知られる北海道・ニセコは、想像以上のインバウンドバブルに沸いていた。

香港資本の「ニセコHANAZONOリゾート」に入るやいなや、ルイ・ヴィトンの期間限定ストアがお出迎え。ゲレンデで運行されるゴンドラの外装はヴィトン仕様で、内装はフェラーリを手がける伊ピニンファリーナ社がデザインしたという。利用するスキーヤーの95%は外国人。

食堂も外国人で溢れ返り、一杯2400円のカツカレーが飛ぶように売れていた。

「このへんの飲食店の賃料は、今や安くて数十万円。千歳から移動に2時間ほどかかる土地柄ゆえの高額な仕入れコストを総合すると、まっとうな価格」(前出のラーメン店主)

◆「ニセコのリゾートバイトは、時給2000円以上の求人が当たり前」

高額なのは料理だけではない。地元住民が話す。

「ニセコのリゾートバイトは、時給2000円以上の求人が当たり前。年々増加する外国人観光客に対して、地元の人手がまったく足りてないので、人件費が上がり続けている」

地元・倶知安町の不動産会社によると、「一棟3億~5億円のコンドミニアムも、オーストラリア人や中国人を中心に飛ぶように売れる」という。

実は、同様のバブルは、千歳市でも起こりつつある。国内半導体メーカー・ラピダスの新工場建設を受けて、地価が高騰しているのだ。

「バブルが来ると誰もが認識しているため、多くの地主が土地を手放そうとしない。圧倒的な土地不足で地価が上がり続けている」(同)

ニセコ&千歳バブルのピークはまだまだ先か!?

◆村丸ごとホテル化で外国人富裕層が殺到!?

〈700人の村がひとつのホテルに〉

そんなコンセプトを打ち出した小さな村が外国人観光客から人気を博している。山梨県小菅村だ。村内の「NIPPONIA 小菅 源流の村」は、築150年超の地元名士の邸宅などを改修した分散型古民家ホテル。1泊一人3万~4万円という宿泊料だが、マネジャーの谷口峻哉さんは「コロナ後のインバウンド復活で、客数は以前の4倍に増えている」と話す。

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