SNSでバズりまくる「コロンビア大卒のギャル准教授」が、帰国して驚いた“日本の常識”
日刊SPA! / 2024年4月6日 8時52分
──世間に流布するフェミニズム的な論調では、キャリアは続行すべきと言われています。
BossB:「は? 何それ?」って感じ。まず、社会一般では男性を基準として、それが「普通」とされていますよね。「普通」の男のように働くことがフェミニズムではない。彼らが定める枠内に当てはまらない「縁」にいるすべての人々の多様性と多様な生き方を奨励するのがフェミニズムだと私は思っています。だから、「女性はこうしなきゃいけない」なんておかしいし、私は拒絶します。だって、女性というか人の生き方は一つじゃないから。100%で育児をしてから、生きていくために仕事をする。あるいは新しい情熱に向き合い自分のやりたいことをやる。いつからでも遅くないし、こんな生き方もひとつのロールモデルであってもいいのではと思って発信しています。
◆日本の大学生はもっと遊ぶべき
──長い海外生活を終えて、日本に帰国したきっかけは?
BossB:きっかけは、パートナーとの離別です。私が好きなのは、アメリカというよりはニューヨークとカリフォルニアですが、当時はパートナーの仕事の関係でミシガン州にいました。もともと嫌いな場所だったので引っ越すいいきっかけでした。日本で大人として生きたことがなかったから「日本に行ってみるか!」って感じで。それでたまたま自然の美しい信州大学に募集があったから、受けたという経緯ですね。
──アメリカでの暮らしが長いと、日本の常識に驚くこともありそうですね。
BossB:ありましたね。一つは日本の大学生がおとなしかったこと。「君たちの青春はこれでいいの? 暴れなきゃ!」って思いましたね。私が信州大学に着任したときは留学生担当でしたが、最初に信州大学の国際交流会館を24時まで使えるようにしてあげました。遊べ、ってことです。そしてもうひとつ驚いたことが、デモや政治活動に参加する若者が日本では少なかったこと。その理由の一つに、“抗議することは恥ずかしい”という日本の閉鎖的な空気があることを知りました。私は自分なりに世の中のためになることをしたいと考えていて、それを実行するのは良いことだと思っています。たとえば、コロナ前からエチオピアの貧困農村部で学校にさえいけない女子の支援活動をしていて、そうした社会活動が自分のエンパワにもなっています。
◆有名になりたくないアナーキー精神
──SNSの総フォロワー数が60万人超え。テレビの出演依頼もきそうですね。
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