「脚の長さを測られて『短い』と笑われたことも」DV被害者の“30代娘”が語る両親との絶縁
日刊SPA! / 2024年4月10日 8時52分
※画像はイメージです
近ごろ「毒親」というワードを聞くことが増えた。「デジタル大辞泉」によれば、毒親とは「俗に、子供に悪い影響のある親。児童虐待に該当する行為で子供を傷つけたり、過干渉・束縛・抑圧・依存などによって子供の自立をさまたげたりする親」を指すとある。
警察庁が2023年4月4日に発表した調査によれば、児童虐待やドメスティック・バイオレンス(DV)などの犯罪被害者の約4割が、警察や家族など誰にも相談をしていないという。幼少期より両親から激しい児童虐待を受けてきたという、東京都内在住の吉田かな子さん(仮名・36歳)も、悩みを誰にも打ち明けられなかった一人だ。詳しく話を聞いた。
◆母親から殴る蹴るの暴力を受けた
「母はしょっちゅうかんしゃくを起こしました」と語るかな子さん。小学校6年生のときには殴る蹴るの暴力を受けていた。
「なぜ怒られたのかは今も思い出せないのですが、意識が遠のいて死を覚悟したこともあります。子どもは親の所有物なので、何をしてもいいという思い込みが母親にあったのかもしれません。また、私が小学校でいじめに遭ったときも『いじめられるほうに問題がある』と言い放っていました。だめな教師のテンプレ説教みたいですよね(笑)。私がいじめを受けて、登校を渋るということは母の『想定外』だったんですよ。だからパニックになって、とっさに発言してしまったのだと思います」
さらに、父親もかな子さんにつらく当たっていた。子ども部屋のドアをドライバーで外されたり、しょっちゅう容姿をけなされたという。
◆子供部屋のドアを勝手に外す父親
「子どものプライバシーという概念がなかったんでしょうね。父がドライバーでドアを外す作業する姿を今でもはっきりと覚えています。『なんで外すんだろう』と不思議でした。また、学校の制服を着てストーブの前に立っていたら『脚が短い、それに太い』と笑われたり、両親から脚の長さを測られて『短い』と笑われたことも。私は小学生のころにサッカーを習っていたので、脚が多少太いのはしょうがないんですよ。でもそういう事情を汲むでもなく、目についた情報をなにも吟味せずにそのまま口にしたんでしょうね」
そういった行為で子どもがどれほど傷つくかもわからなかったのだろうか。当時を振り返って、かな子さんは「本人たちはむしろ家族団らんの題材くらいのつもりだったんでしょう」と推察する。ちなみに父親の奇行は日常的だったという。
この記事に関連するニュース
-
「さっさといなくなれ」母は突然、沸かしたお湯を肩からかけてきた…当時小学生だった被害者が語る、“壮絶な虐待”の記憶
文春オンライン / 2024年4月29日 10時50分
-
「この人に殺される!」存在しない夫の暴力を“被害妄想”して…出産後、23歳の彼女はどうして家を飛び出したのか
文春オンライン / 2024年4月29日 10時50分
-
孫に暴力をふるう母親から逃げ、難病でほぼ寝たきり状態に…「息子を育てていくにはどうしたら」虐待被害者の女性がたどり着いた、“意外な職業”とは
文春オンライン / 2024年4月29日 10時50分
-
ADHD当事者、周囲の人、誰もが生きやすい社会とは?【 発達障害を映画化。北 宗羽介監督と考える】
OTONA SALONE / 2024年4月26日 19時1分
-
「普通」って何? ADHD本人、家族の葛藤と苦悩とは? 【発達障害を映画化。北 宗羽介監督と考える】
OTONA SALONE / 2024年4月26日 19時0分
ランキング
-
167歳・月の年金7万円「年金制度を信用していなかった」女性の後悔
オールアバウト / 2024年5月5日 20時5分
-
2退職後のがん患者にとって「幸せな食事」とは何か…療養食開発者が味以上にこだわったこと
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月6日 9時6分
-
3しゃぶしゃぶ食べ放題「しゃぶ葉」が好調。競合店から“圧倒的な大差”をつけるポイントとは
女子SPA! / 2024年5月3日 8時46分
-
4国民ブチギレ!? なぜ「13年」で”自動車税”高くなるのか 軽自動車は20%加算も!? 「やってらんない税」「税金安くしろよ」の声上がる 理不尽な重課措置の仕組みとは
くるまのニュース / 2024年5月3日 12時0分
-
5枯れたミントを畑に捨てたら…3年後に「地獄絵図」、 繁殖力に地主も後悔「土の総入れ替えしかない」
まいどなニュース / 2024年5月3日 7時10分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください