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ロレックスが新作を発表。「中古相場に与える影響」を腕時計投資家が分析

日刊SPA! / 2024年4月14日 15時52分

 そして、ヨットマスター2は、今年後継モデルが出ることなく、シリーズが廃止となったわけです。

◆生産終了発覚で高値となるか?

 生産終了となると「中古相場が一気に高くなる」という現象が起こる場合があります。例えば、2017年にシードゥエラーの126600が発表された際、生産終了になった116600は一気に相場が上昇しました。

 116600は、2014年に登場した6桁世代のシードゥエラーであるわけですが、「ディープシー」と「サブマリーナー」の中間といったキャラクターであるため、生産終了前時点では、特に相場が高いといった傾向はありません。しかし、2014年のデビューから3年程度の期間で生産終了になったことから、2017年に生産終了となった際、一気に相場が上昇したのです。

 しかし、その一方で相場が上昇しないという場合もあります。先程もお伝えしたように、去年の新作発表ではデイトナが一斉モデルチェンジを実施したわけですが、その際、生産終了が発覚した前モデルのデイトナは、そのほとんどが「反応しなかった」といえます。

 つまり、去年の生産終了発覚時に、116500LNといったデイトナの人気モデルの中古相場が「目立って変動する」という現象が起きなかったわけですが、デイトナほどの人気モデルでも、こういった「無反応」ということがあるのです。

 また、去年の新作発表時では、ミルガウスの116400GVが公式サイトから消滅。その結果、「ミルガウス」はシリーズ廃止となったわけですが、これもまた「無反応」でした。

 ミルガウスは、1990年頃から2007年まで一度シリーズ廃止となった時期がありましたが、その際、「幻のモデル」といった印象で、1019といったミルガウスの中古相場がものすごく高値となっていたのです。

 そして、そういった注目度ゆえか、ミルガウスは2007年に復活。当初、116400GVは、新品実勢価格が180万円程度となるなど、当時のデイトナ相場(最も高いSSモデルだった116520黒文字盤が140万円程度)からしても、びっくりするぐらい高値となっていたわけです。

 しかし、その翌年リーマンショックが発生し相場は暴落。その後、116400GV含め、ミルガウスの相場はデイトナよりも安価となり、気づけばロレックススポーツモデルの中で下位に位置するといった様子になっていきました。

 それが、2023年に再び「シリーズ廃止」となったわけですから、ミルガウスは2006年以前と同じ状況に戻ったといえるわけです。それでも、ミルガウスの中古相場は変化することがなく、現在相場も1年前とそこまで大きく変わらないという状況になっています。

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