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元担当記者が知る長谷部誠の素顔 「和製カカ」が呼んだカズとの交流 次は監督としてウインクを!

スポニチアネックス / 2024年4月18日 5時31分

2006年4月16日付けのスポニチ東京紙面

 EフランクフルトのMF長谷部誠(40)が17日、今季限りでの引退を表明した。尊敬する三浦知良(57=ポルトガル2部オリベイレンセ)との出会いや甘いマスクに隠された熱い人柄から、まだ無名だった藤枝東高時代まで、元サッカー担当記者がフリートークで振り返った。

 ◆ ◆ ◆

 長谷部がまだ浦和でプレーする22歳の頃だった。低い位置からドリブルで颯爽(さっそう)と持ち上がる姿は鮮烈だった。06年4月16日付の紙面で初めて「和製カカ」と書いた。その1週間前、当時J2横浜FCのカズと一緒に浦和の試合をテレビで見ていて「(元ブラジル代表MFの)カカだよ。代表に入るんじゃないかな」と興奮気味に話すので、キングの言葉をそのまま拝借したものだった。

 その後の活躍は周知の通り。W杯は3大会連続で日本代表主将を務めた。近年はリベロでのプレーが増え、和製カカは「フランクフルトの皇帝」と呼ばれるようになるのだが、長谷部にとってカズからカカに例えられたことは何より「自信になった」と言う。今や、長谷部の主催するカズと欧州組による食事会(通称カズ会)はオフの恒例行事。後に本紙の書いた「和製カカ」が2人の交流のきっかけと聞いた。

 甘いマスクに誠実な人柄で言うまでもなく心は整っていた。試合となれば瞬間湯沸かし器のごとく熱くなり、2歳上の闘莉王を怒鳴ることも日常茶飯事だったが「ピッチの上では別人格です」が口癖。それも勝利への執着が強いからこそ。スパイクを脱げば律儀そのもの。惨敗に終わった14年W杯後、指揮官の座を追われ、羽田からひっそりイタリアに戻ろうとしたザッケローニ元監督をサプライズで見送った。ザックは目に涙を浮かべていた。

 いつからだろう、帰国した長谷部と目が合うとウインクされるようになった。ドイツに渡って17年。すっかり欧州生活が板についたことを感じさせた。既にドイツの指導者ライセンスの取得も進んでいる。次会うときは、欧州主要リーグで戦う日本人初の監督として、またウインクして下さい。(元浦和担当、元日本代表担当・牧野真治)

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