【五輪最終予選】U―23日本代表 絶対に負けられない戦いへFWが難局打開!エース細谷「自分が点を」
スポニチアネックス / 2024年4月24日 5時32分
8大会連続の五輪出場を狙うU―23日本代表は22日、1次リーグ最終第3戦で韓国に0―1で敗れ、今大会初黒星を喫した。B組2位通過が決まり、25日の準々決勝はA組1位の開催国カタールと対戦する。FW細谷真大(22=柏)ら攻撃陣がここまで全3試合で無得点と沈黙が続く。負けたらその時点でパリ切符が消滅する一戦は完全アウェーとなること必至。点取り屋たちの復活で道を切り開く。
今こそ、ストライカーの意地を見せる時だ。本来なら大岩ジャパンの得点源となるはずの男たちが、3試合を終えてまさかの得点ゼロ。エース細谷は韓国戦で0―1の後半32分から途中出場したが、ネットを揺らすことはできなかった。「チームを(勢いに)乗せる意味でも自分が点を取らないといけない。FWでいる以上、結果にこだわっていきたい」。取材エリアで悔しさをにじませつつ、自らに言い聞かせるようにFWの使命を語った。
何より深刻なのが決定力不足だ。日本は韓国に対し、シュート数14―6と上回りながら零敗。後半アディショナルタイムにはMF山本の右CKに細谷が頭で合わせるもGK正面。試合終了間際にはDF半田のクロスから左サイドの佐藤がヘディングシュートを放ったが、左ポストにはじかれ、ことごとく好機でゴールに嫌われた。
これが、五輪という大舞台を懸けた日の丸の重圧なのかもしれない。背番号10を背負う佐藤は「自分自身、重圧は感じないタイプだけど、それでも感じて考え過ぎている」と気づかないうちに空回りしていた。
準々決勝は開催国と激突。負ければその時点で五輪切符はなくなる。地元の大声援に包まれる完全アウェーも必至だ。さらに日本の中2日に対し、カタールは中3日の上に1次リーグ最終第3戦で8人を初先発させ、主力を温存するターンオーバーに成功している。厳しい戦いが想定される中、点取り屋の復活が鍵を握る。佐藤が「攻撃陣は1点取れば、そこから勢いに乗る性格の選手ばかり」と言えば、細谷も口をそろえるかのように「1点取れれば変わる。その1点を取るために準備したい」と誓う。パリへつながる、その大きな1点をみんなが待っている。
《GK小久保誓った「開催国倒し優勝」》U―23日本代表は1次リーグB組最終第3戦の韓国戦の黒星から一夜明けた23日、ドーハ市内で調整した。同戦先発11人とMF松木、MF山本、MF佐藤は宿舎で別メニュー調整。9人がピッチで軽快に動いた。前日は出番がなく、試合後は敗戦の悔しさのあまり叫んでいたGK小久保も汗を流し「感情的になったのは反省しないといけない。コンディションはいい。開催国を倒して優勝するのは最高のシチュエーション」と意気込んだ。
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