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高倉健、藤純子、高橋英樹、松方弘樹…のべ2000人以上の俳優に刺青を描いた「毛利清二の世界」

スポニチアネックス / 2024年4月27日 8時3分

「昭和残侠伝 人斬り唐獅子」で高倉健さんが“背負った”刺青(C)東映(C)毛利清二

 東映京都撮影所で俳優、刺青絵師として40年以上も活躍してきた毛利清二さんの仕事を紹介する「毛利清二の世界 映画とテレビドラマを彩る刺青展」が5月1日から7月28日まで、京都市中京区の「おもちゃ映画ミュージアム」で開催される。

 京都在住の毛利氏は現在94歳。独自に編み出した技術と特殊な絵の具によって、「昭和残侠伝」、「緋牡丹博徒」、「仁義なき戦い」、「遠山の金さん」シリーズほか多くの東映作品を彩り、鶴田浩二、高倉健、藤純子(現・富司純子=78)、高橋英樹(80)、松方弘樹、松平健(70)、高島礼子(59)ら150人以上、のべ2000人以上の俳優の刺青を描いてきた。

 展示会は2期に分けて開催。5月1日から6月16日までの第1期では1960~70年代の映画とテレビドラマ、そして6月19日から7月28日までの第2期は80年代以降の映画とテレビドラマでの仕事が対象。東映太秦映画村・映画図書室などの協力の下、刺青の下絵や東映が所蔵する写真、脚本、ポスターなどが映像を交えて紹介される。どれもが映画史に刻まれる1級の資料でもある。

 1982年から86年まで「遠山の金さん」(テレビ朝日系)に主演した高橋英樹は「日活にいたころから毛利清二さんの描く刺青の美しさに惹(ひ)かれていました。毛利さんの刺青は他の誰よりも秀逸で、まるで着物の図柄のような繊細なデザインと鮮やかな色使いは研究熱心な毛利さんならではのものでした」と絶賛。

 続けて「任侠映画が全盛期の1960年代~1970年代は安保闘争が起き、人のために命を落とすことを美徳とするような空気感が社会にありました。任侠映画はそのような時代背景の中で生まれ、登場人物の背中に描かれた刺青は、弱きを助け強きをくじき、義のためには命も惜しまないといった生き方の象徴だと思います。現代の若者には考えられないような生き方かも知れませんが、映画の中の刺青に古き良き日本を感じますね。この展覧会で日本の伝統的文化ともいえる“映画の刺青絵”を多くの皆さんに見てもらい後世に残すことができたら、とても素晴らしいことだと思います」とコメントを寄せた。

 

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