プロ注目の和歌山東・谷村がタイムリーで存在感 高校通算18発の強打の三塁手、阪神が現地で視察

＜和歌山東・和歌山工＞5回に押し出し四球で生還してハイタッチする和歌山東・谷村（撮影・河合　洋介）

　◇高校野球春季和歌山大会準々決勝　和歌山東10―0和歌山工（2024年4月27日　紀三井寺）

　和歌山東が和歌山工を10―0の5回コールドで下して4強に進んだ。

　高校通算18本塁打でプロ注目の「3番・三塁」谷村剛（3年）は、3回無死一、二塁で右前適時打を放ち、2打数1安打1打点で勝利に貢献した。

　「1打席目に三振をして、体が前に突っ込んでいた。冷静に捉えようと思いました」

　県内屈指の強打者と評される左打ち三塁手で、「逆方向にも遠くに飛ばすことを意識しています」と長打力を武器とする。

　球場では阪神のスカウトが視察するなど注目度が高まってきた。

　守っては、エース左腕の前芝翔太（3年）が5回6奪三振で無安打投球。「安打を打たれなかったことはよかった。自分たちの代で甲子園に出られるようにやっていきたい」と意気込み、米原寿秀監督は「100点の投球。投げるたびによくなっている。選手たちは夏に絶対に甲子園に出るという気持ちで臨んでいるので、実現できるようにサポートしたい」と手応えを明かした。

　◇谷村　剛（たにむら・つよし）2006年（平18）9月15日生まれ、和歌山県有田川町出身の17歳。小2から田殿少年野球クラブで野球を始めて投手と遊撃手。吉備中では軟式野球部に所属。和歌山東では1年夏に背番号15でベンチ入りし、2年秋から背番号5。50メートル走6秒6。1メートル77、79キロ。右投げ左打ち。