「理不尽なパフォーマンス」「これが7億ドルの理由」 105年で5人目、大谷爆発に敵も味方もなし
THE ANSWER / 2024年5月7日 6時43分
■ブレーブス3連戦で大暴れ
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は5日(日本時間6日)、本拠地ブレーブス戦に「2番・DH」で先発出場し、今季初の1試合2本塁打、4安打の活躍で5-1の勝利に貢献した。優勝候補の筆頭に挙げられる強敵ブレーブスに3連勝。大谷は3試合で12打数8安打3本塁打と大暴れだった。両リーグトップの打率.364、同トップタイの10本塁打など活躍する大谷に、米メディアからはこぞって絶賛が集まった。
大谷はブレーブスとの3連戦の初戦で、1点を追う延長10回1死二塁から起死回生の同点タイムリー。盗塁も2つ決めると、2戦目では今季8号ソロを放ち、デーブ・ロバーツ監督と並んでいた日本出身選手としてのチーム本塁打記録(7本)を更新。5打数3安打2打点の躍動に続き、3戦目では初回にいきなり中越えの9号2ランを放った。さらに8回には飛距離141メートルの特大10号。4打数4安打の爆発で、強豪ブレーブス相手のスイープに大きく貢献した。
この3連戦では8安打、6打点、5得点、3本塁打、2盗塁をマーク。スポーツのデータやニュースを提供する米スポーツメディア「オプタスタッツ」公式Xによると、この数字を3連戦で達成したのは1920年に打点が公式スタッツとなって以来、105年間で5人目。2010年のチュ・シンス(秋信守)、1990年のバリー・ボンズらに続いたという。
米メディアも当然この躍動ぶりには絶賛を贈る。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」は「「ショウヘイ・オオタニは、異なる10月というドジャースの大いなる夢を持っている」と題し、ナショナル・スポーツ・メディア協会の殿堂入りを果たしている同紙コラムニストのビル・プラシュケ氏のコラムを掲載した。
■LA紙は狂喜乱舞「ここ11年間、ド軍にオオタニはいなかった」
ドジャースは直近11年間で10度地区優勝。しかし、ワールドシリーズを制したのは2020年の1回となっている。それだけに「この週末が証明したように、信じ始めるのは早すぎではない。ここ11年間、ドジャースにはショウヘイ・オオタニのような選手はいなかった。今はいる。そして何だって可能だ」と大谷の加入に胸躍らせている様子だった。
飛距離141メートルの10号には特に驚きの声が集まった。XではMLB公式のブレント・マグワイア記者が「理不尽なパフォーマンスだ」とつぶやき、同じくMLB公式記者のマイク・ペトリエーロ氏も「ショウヘイ・オオタニはどういうわけか全ての期待を超えている。そしてその期待というものはどデカイものだった」と伝えた。
敵地を魅了するのも大谷の凄さだ。ブレーブス側の米ジョージア州の地元放送局「バリー・スポーツ・サウス&バリー・スポーツ・サウスイースト」の放送席では、実況のブランドン・ゴーディン氏が「向かい風が吹いていました。そんなコンディションでも460フィート超。これはただごとではありません。これが7億ドル(=約1014億円、契約当時)を稼ぐ理由なんでしょう」と10号HRを絶賛。
続けて「彼はただものではありません。今年はご存知の通り登板はしませんが、ベーブ・ルースとずっと比較されてきました。2000年代になって、こんな二刀流がまた現れるとは。彼はただものではありません」とその希少性を繰り返し伝えた。大谷は8つの部門で35試合出場時点での自己最高、最多を記録中。敵も味方も関係なく絶賛される男は、どこまで行ってしまうのか。(THE ANSWER編集部)
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