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井上尚弥、報酬は総額10億円超だった 年内海外開催なら20億円超、大橋会長「倍じゃききません」

THE ANSWER / 2024年5月7日 16時47分

一夜明け会見に登場した井上尚弥と大橋会長【写真:浜田洋平】

■衝撃の逆転TKOから一夜明け会見

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が7日、4団体防衛から一夜明け、神奈川・横浜市内の所属ジムで会見した。前夜は34年ぶりの東京Dボクシング興行で指名挑戦者ルイス・ネリ(メキシコ)に6回1分22秒TKO勝ち。初回に試合では人生初ダウンを喫しながら3度奪い返して逆転勝ちし、4万3000人の観衆を熱狂させた。陣営の大橋秀行会長はこの日、ファイトマネー以外も含めた井上の報酬総額は超大台に乗ったことを明かした。

 井上は充実した表情で会見。「内容的にも満足。凄くいい試合でした。陣営の方々は凄くヒヤヒヤしたと思うけど、ああいう試合は4万人のお客様全てが満足していただいたと思う」と振り返った。大橋会長も「どっと疲れが出ました。試合内容も影響している。歴史に残る試合。本当に忘れられない一日になりました」と興行主として責任を果たし、満足げだった。

 大橋会長は会見後にも取材対応。井上の報酬はファイトマネーの他に、放映権料やスポンサー収入、グッズ販売など全てを合わせた場合、「超大台(10億円)に乗ったのか」という問いに対し「過去最高です。全然いっています」と明かした。チケットも完売したという。

 9月頃に想定する次戦は18勝(8KO)の26歳、WBO&IBF世界同級1位サム・グッドマン(オーストラリア)と交渉していく。関東圏かという質問には「はい」と大橋会長。「それが終わって年内に試合をできれば、関東か、または海外もありえます」と年末を見据えた。莫大なオイルマネーを持つサウジアラビアの興行主からオファーもあり、同国や英国開催も選択肢という。

 昨年12月のマーロン・タパレス戦も「向こう(中東)でやるはずでした。でも、戦争が激化して」と治安の問題で流れたとのこと。年内の海外開催が実現すれば、報酬は「今も凄いけど、倍じゃききません」と20億円超だと説明。「いろんな案がありますので。面白いですよ。今まで日本人ができなかったことをさせてあげたい」と後押ししていく構えで、来年の国内ドーム開催も「相手によっては面白いですね」と可能性を示唆した。

 いずれの場合も日本人ボクサーでは超破格だった。(THE ANSWER編集部)

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