井上尚弥の〝米進出論〟は大谷翔平とは違う! トップランク社「非常に浅い視点。井上は天才だ」
東スポWEB / 2024年4月23日 12時23分
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)の〝米国進出〟論争に共同プロモーターを務めるトップランク社のトッド・デュボーフ副社長が見解を示したと米専門メディア「ボクシング・シーン」が報じた。
論争のキッカケになったのは元WBC世界ウエルター級王者ショーン・ポーター氏が井上について「(スターになるには)米国に来て、米国人を倒さなければならない」と発言したことだ。この指摘に井上は「軽量級の本場は日本にある」SNSで〝反論〟すると、ボクシング界ではメディアを含めて賛否両論の大論争に発展している。
そんな中、デュボーフ氏は「私はまったく同意しない。井上は天才だ。30年間見てきた中で最高のファイターだ」とし「彼が米国に行く必要はない。自分をサポートしてくれる市場にいる。(主に米国で活躍したマニー)パッキャオの場合、フィリピンの経済は資源不足だ。日本は経済が発展しており、大きなスタジアムや大きなメディアプラットフォームがある」という。
さらに、米国で注目されているメジャーリーグでプレーする大谷翔平投手(ドジャース)を例に出し「大谷は(米国に)行かなければならなかった。なぜなら、そこ(米国)が野球をするのに最も充実した、適した場所だったからだ。日本には彼(大谷)が野球選手として成長する最適な場所がなかった」とし、井上とは取り巻く環境が異なる現状を強調した。
同氏は「井上は米国で行うこともできるし、ウェンブリー(ロンドンの大型スタジアム)でも試合ができる」とし「〝スターになるために米国に来る必要がある〟と言うのはナルシストだ。今の世界では非常に浅い視点と思う。井上が試合をすると、すべてのプラットフォームで1位となり、世界的なトレンドになる」と井上のスター性と、高い注目度をアピールしていた。
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