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栃木2遺体事件〝兄貴分〟も上から指示されていた! 中国では〝5次請け〟も…

東スポWEB / 2024年5月1日 5時19分

被害者・宝島さんのお店があった〝宝島ロード〟の様子

やはり〝兄貴分〟も上から指示されていた。栃木・那須町の河川敷で16日に焼けた夫婦の遺体が見つかった事件で、死体損壊容疑で逮捕された佐々木光容疑者(28)が「指示された」と供述していることが30日に判明。佐々木容疑者の背後にさらなる指示役がいる可能性が濃厚となった。また、この日は同事件で実行役の1人とみられる20代の男の身柄も確保されたことが分かった。

警視庁と栃木県警の合同捜査本部は、佐々木容疑者が、先に同容疑で逮捕されていた平山綾拳容疑者(25)に遺体の処理を指示したとみている。平山容疑者が「兄貴分から遺体の処理を頼まれ、ガソリンや粘着テープなどを指示されて買った。名前は言えない」と話していた、この兄貴分が佐々木容疑者とみられる。

佐々木容疑者は平山容疑者と共謀して、東京・上野で居酒屋14店舗を経営していた宝島龍太郎さん(55)と妻幸子さん(56)の遺体に火を付けて損傷した疑いが持たれている。しかし、両容疑者ともに宝島さんについて「知らない」と供述し、夫婦との間に接点が確認されていない。

両容疑者は那須には向かっておらず、実行役2人組が遺体を運んで火を付けたとみられる。

平山容疑者は佐々木容疑者から約1000万円で遺体処理を頼まれたと供述。その佐々木容疑者も「(ある人物から)指示された」と供述しており、指示役の上に指示役がいるという異様な展開だ。

実は以前、中国では多重下請け殺人未遂事件が大きな話題になったことがある。2013年、殺人の依頼を次々と下請けに出して、そのたびに報酬を中抜き。結果的に末端の殺し屋は報酬が安過ぎたため、殺人を遂行しなかったという事件だ。

依頼主(不動産開発業者)が殺し屋Aに約3000万円でターゲット(実業家)の殺人を依頼。自分の手を汚したくなかったAは、殺し屋Bに約1500万円で仕事を請け負わせた。BはCに約1200万円、CはDに約1100万円、そしてDはEに約150万円で仕事を請け負わせた。何と「5次請け」だ。

捕まったら終身刑にもかかわらず、あまりに安い報酬だったため、Eは殺人をでっち上げることにした。Eはターゲットに接触し、殺人の捏造写真を撮影。その後、ターゲットは警察に駆け込み、依頼主と殺し屋の計6人が逮捕された。19年、6人は懲役2~5年の判決が下された。

中抜きして下請けの下請けに丸投げすると、手抜きが生じる典型的な事例として、世界でも大きく報じられた事件となった。

元警察関係者は「平山容疑者は2人組に、佐々木容疑者は平山容疑者に指示した指示役ではありますが、依頼主や殺人のシナリオを描いた黒幕からすると両容疑者も使い捨ての実行役のコマの一つにすぎないでしょう。平山容疑者の報酬が1000万円ということは、佐々木容疑者はもっと多額のはずです。その両容疑者が宝島容疑者のことを『知らない』と言っているので、まだ宝島さんが狙われた動機につながりません」と指摘する。

30日には、実行役の1人とみられる20代の男が神奈川県内で確保されたことが分かった。警視庁と栃木県警の合同捜査本部は死体損壊容疑で逮捕する方針。これで事件の逮捕者は3人目になる見込みだが、果たして真相究明となるか。

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