岸田政権が謎の支持率ＵＰ 野党サイドは好都合か「選挙直前に顔を変えられるとマズい」

GWは外遊にいそしんだ岸田首相

岸田内閣の支持率が上がったことに衝撃が走っている。ＪＮＮは４、５日に１８歳以上の男女を対象に調査。その結果が６日に発表され、岸田内閣を支持するという人が２９・８％と前回の調査から７ポイント上昇していたのだ。
一方で支持できないという人は７・１ポイント下落の６７・９％となった。岸田文雄首相にいつまで首相を続けてほしいかという質問には「９月の総裁任期まで」が６０％で一番高く、衆議院の解散時期については９月の総裁選前が最も多い２８％だった。また、「政権交代」を望む人は４８％となっている。

明確な理由のない支持率上昇に戸惑いが広がっている。ＳＮＳでは「支持率が上がる要素がどこにあるんだろ？」「んな、アホな」「上がるようなこと何かした？」と疑問の声ばかり。もともと、岸田氏周辺は６月になれば減税があるので支持率が回復するとの期待があったというが、このタイミングの上昇は誰にとっても想定外だろう。ゴールデンウイークにあった外遊の影響が出るのも早すぎる。

４月下旬にあった３つの衆院補選で自民党は島根１区を落とし、ほかは不戦敗で全敗。６月解散説は潰れたと思いきや、岸田氏は裏金問題を受けて行う政治資金規正法改正に力を入れていると同時に、６月解散もまだ狙っているという臆測も絶えない。

支持率上昇で再び６月解散説が盛り返してきそうだ。ＴＢＳは自民党内の「そんなはずがない」「困るんだよ」という解散への恐怖を伝えている。今、解散したら自民党の議席が減ることは間違いない。逆に野党関係者には「理想は岸田氏が解散をして選挙になるのがいい。選挙直前に顔を変えられるとマズい」という本音もある。

理由なき支持率上昇に与野党とも岸田氏に対する警戒感が広がっている。