子供の前で「お金の話」をした方が断然良いワケ 「はしたない」「難しい」と思っていませんか
東洋経済オンライン / 2023年12月19日 9時0分
ロンドン・ビジネス・スクール経営学教授のリンダ・グラットン氏らが著書『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』で提唱した「100年時代の人生戦略」は、日本でも一大ムーブメントを起こし、高校生向けに『16歳からのライフ・シフト』も刊行された。
本書によると、今の高校生の2人に1人が107歳以上まで元気に生きる長寿社会になるという。100歳まで長生きする社会を見据え、「お金」の教育はどうあるべきなのか。税理士として日本最大級のYouTubeチャンネルを運営し、小学校から大学まで、実際の学校現場で「お金の授業」をしている大河内薫氏が、人生100年時代を生き抜くために「お金」をどう考えていけばいいのかを解説する。
お金は「単なる道具」に過ぎない
日本では、お金の話になると途端に“触れてはならない”という空気が流れます。何か特別なもののように捉えているのではないでしょうか。これ、僕は本当に悪しき風習だと思っています。
【漫画】まんがでわかるLIFE SHIFT 100年時代の人生戦略
そもそもお金は、「物々交換は面倒だから、何かを介して交換しよう」というのがスタートですし、単なる道具の1つに過ぎません。道具の使い方の1つが「購入する」ことであり、道具を手に入れる1つの方法が「稼ぐ」ということ。
それ以外にもいろいろあります。投資をして増やしてもいいし、ただただ寄付を受けてもいいし、それを使って家族や地域を守ってもいい。「稼いで使う」というのは、お金という道具の使用方法のごく一部でしかありません。増やす、与える、守る、納める、いろいろなことができるわけです。
そんな便利な道具なのに、多くの人は知ろうともしません。お金の話は難しいからと言って避けたり、あるいは「はしたない」などとタブー視する感覚を持っていたりします。
今まではそれでよかったし、知らなくても生きていけました。だけどこれからは違います。企業の終身雇用はなくなり、年金も満額もらえるとは限りません。しかも人生100年。このまま終身雇用がギリギリ続いて、65歳で定年退職したとしても、残りの35年、どう考えても退職金と年金だけでは生活していけません。物価も上がる一方です。
それならば、退職までに何らかの形で資産形成をしなくてはなりません。だからこそ、お金のことをちゃんと理解して、扱えるようになる必要があるのです。
そのためにはまず、お金を特別視しないこと、単なる道具に過ぎないと認識することです。道具ですから上手に扱えたほうがいいですよね。どうしたら上手になるか。ほかの道具と同じ、たくさん触れることです。
この記事に関連するニュース
-
50歳会社員、貯金6200万円。退職勧奨年齢になり早期リタイアを考えています
オールアバウト / 2024年5月18日 22時20分
-
54歳契約社員。末期がんの父と認知症の母の介護にお金がかかり、自分の貯金がなくなりそうです
オールアバウト / 2024年5月12日 22時20分
-
幸福度が最も低下するのは「48.3歳」…誰もがハマる"魔の年代"に絶対にやってはいけないこと
プレジデントオンライン / 2024年4月30日 7時15分
-
43歳一人暮らし、貯金1640万円。貯金や家計管理の方法は、このままでよいのでしょうか?
オールアバウト / 2024年4月27日 12時20分
-
「大事な大事な退職金2,000万円が“NISA”でみるみる溶けた。」年金月20万円の65歳元サラリーマン、老後計画崩壊で大後悔…「もう、生きていけない」【FPの助言】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年4月24日 11時45分
ランキング
-
1消えゆく「回転レストラン」…80年代には全国50店→再開発・老朽化で数店舗に
読売新聞 / 2024年5月18日 15時0分
-
2「育休1年+時短勤務で昇進もしたい」は正気の沙汰ではない…「子持ち様VS非子持ち様」の対立が起きる根本原因
プレジデントオンライン / 2024年5月18日 6時15分
-
3血圧・血糖値・コレステロール値…良くない結果に肩を落とすも「健診の数値は気にしなくていい」ってどういうこと?【有名医師が助言】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月18日 10時0分
-
4「株価暴落」引き起こしてしまう意外な"きっかけ" 金融危機のきっかけとなった市場急落のケース
東洋経済オンライン / 2024年5月18日 8時40分
-
5100円ショップの市場規模、昨年度初の1兆円超え…円安で採算悪化し「脱100円」へ岐路
読売新聞 / 2024年5月18日 17時40分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください