1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

新任マネジャーが手こずる"困った部下"8タイプ 私的な問題への介入は状況を悪化させる可能性

東洋経済オンライン / 2023年12月19日 6時50分

部下は上司に言われたとおりにした。詳細は控えるが、新しく通い始めた託児所で、部下の子どもに悲劇が起こった。部下は弁護士を立てて会社を訴え、勝訴したのだった。

部下の話には耳を傾けるべきだが

裁判所は「上司には、部下に個人的なアドバイスをする資格はない」と判決を下した。この上司は、人事部など適切な従業員サポートの部署に部下をつなぐべきだった。託児所の変更は、部下個人の選択である。

もちろん、部下の話には耳を傾けるべきだし、思いやりは大切だ。部下全員にそれぞれ仕事外の生活があり、みんな困難をやりくりしながら仕事に来ていることは忘れずにいよう。

問題を抱えた部下と率直な話し合いをする際には、事前に方針を決めておくことが大事だ。あくまで目指すところは、業務上の問題の解決である。私的な問題を解決するのは部下自身であることを強調し、支援プログラムにつなぐようにしよう。

部下の話はもちろん親身になって傾聴すべきだが、部下が業務を放置して相談ばかりに時間を費やす状況はまずい。部下が2時間も仕事そっちのけでお茶を飲みつつ個人的な問題をだらだら喋っていても止めないのは、「よい聴き手」ではない。

マネジャーのキャリアの中では、いずれ、考えうるすべての問題を聞くことになるだろう(ときには思いつかないような問題も起こる)。配偶者やパートナー、子ども、親、人、同僚、自分自身、宗教、食事制限、自尊心、その他あらゆる人生の問題を部下たちは経験するものだ。

人のもろさに対応する際には、深刻さに飲み込まれずに自分を保てるよう、「勝手に決めないこと」を基本ルールとしておきたい。あくまで業務上の問題を解決するのであって、部下の私的な問題については支援の部署や窓口を案内するにとどめよう。

態度に難のある部下のマネジメント

駆け出しのマネジャーは、さまざまなタイプの困った部下に出くわすだろう。問題のある態度には、マネジャーとして必ず対処しなければならない。放置するのは、「その態度でかまわない」とメッセージを送っているのと同義だ。

また、他の部下もあなたに不信感を持つ。態度の悪い部下を管理する能力がない、あるいは、そうした態度が気にならないのだと思われてしまう。

部下の態度の問題に対処するには、変えるべき点とその理由を本人に伝えることだ。そして相手の言い分も聞こう。ひょっとして何か理由があっての行動なのかもしれない。

そのうえで、行動を変えると合意させ、変化をどのようにモニタリングしていくかについても話し合っておこう。改善への兆しが見られたら、その都度、本人によい点を伝えるように。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください