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「ルールを守らない人」が意外と成功するワケ 無意識のうちに思考停止に陥っていないか

東洋経済オンライン / 2023年12月27日 18時0分

本来何が正しくて正解なのかは状況によって変わるもの。闇雲にルールを守っているだけでは環境変化に準用できないかもしれません(写真:metamorworks/PIXTA)

価値観が多様化し、正解やルールが目まぐるしく変化する昨今。「将来が不安だけど、何をしたらいいのかわからない」という悩みを持つ人が増えています。この時代にどんな視点を持つことで、より自分らしく生きられるかを、澤円さん著の『メタ思考~「頭のいい人」の思考法を身につける』より一部抜粋・編集して紹介します。

ルールを疑わない人は思考停止している

皆さんはルールとは当然守るべきもの、と思っていませんか?法治国家で生きる以上、私たちは当然、法律というルールには従わなければなりません。でも、それ以上の決まりごとには本来なんの強制力もありません。

私たちはひとりで生きているわけではありませんから、社会には多くの人が快適に過ごせるように決められたルールがたくさんあります。乗り物における優先席や、スーパーのレジで順番を待って並ぶことはもちろん、大阪のソース2度づけ禁止のルールなんていうのも、多くの人が快適にいられるように設定されたものですよね。

でも、そのルールはいつ、どんなときでも最適解であるとは限りません。優先席とは「お年寄りや体の不自由な人、妊娠中の人などに譲るべき席」とされていますが、年齢にかかわらず目の前に具合の悪そうな人がいたら、その人に譲る方が正しい場合もあるのです。

つまり、本来なにが正解かは状況次第で変わるものであり、新しい局面に遭遇したら、その都度、自分で考えなければならないものなのです。
 
だからこそ、ルール=守るべきもの、という思い込みを捨てて、他者の決めた定義に従って生きるのか、自分で定義を決め直して生きるのか。そのことを、普段のちょっとした行動から自分に問い直してみることは、これからを生き抜くために、とても大切になってきます。

自分の行動を振り返った時、他人が決めた「定義=ルール」に自分が無意識に『とらわれている』場面はないでしょうか? そもそも、なぜ「ルールはいつでも守るべきもの」という思い込みに縛られてしまうのでしょうか?

答えは簡単。誰かが決めたルールに従うことはラクだからです。そう、ルールに盲目的に従うというのは、思考停止をしていることなのです。

複数の「ものさし」を持つためには?

ルールと聞いてまず思い浮かべるものの1つにスポーツがあります。スポーツとは、きちんとしたルールが確立され、そのルールがプレイヤーに周知されているからこそ楽しめる反面、運動能力や才能、スキルに恵まれた人のほうがより活躍でき、面白さを味わえるという面があります。

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