「WR-V」対「ヤリスクロス」最新&売れ筋SUV比較 手頃なサイズ感と価格が魅力の2台にある違い
東洋経済オンライン / 2024年3月21日 12時30分
さらに先進の安全運転支援システム「トヨタセーフティセンス」も改良を施した。衝突被害を軽減する「プリクラッシュセーフティ」の検出対象範囲を拡大し、交差点での出会い頭時の車両にも対応。また、従来の車両や歩行者、自転車に加え、バイク(自動二輪車)も対象とするなどのアップデートを行っている。ほかにもメーターに採用するTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイに、7インチタイプを標準装備するなど、細部にわたる熟成が図られている。
ラインナップには、1.5Lガソリン車と、そのエンジンに走行用モーターを組み合わせたハイブリッド車を用意する。グレード展開は、ガソリン車とハイブリッド車の両方に、エントリーモデルの「X」、中級モデルの「G」、上位モデルの「Z」を設定。ルーフレールなどでアウトドア感をアップした「Zアドベンチャー(Z“Adventure”)」、スポーティな内外装を備える「GRスポーツ」も用意し、豊富なラインナップを展開する。
また、一部改良モデルからは、トヨタが展開するサブスクリプションサービス「キント(KINTO)」専用として「U」グレードも設定。2WD(FF)のみのGRスポーツ以外は、全タイプに2WD(FF)と4WDを用意することで、さまざまなニーズに対応する。価格(税込み)は、ガソリン車で190万7000円~278万2000円、ハイブリッド車は229万5000円~315万6000円だ。
パワートレイン比較
WR-Vと比較して、ヤリスクロスの大きな優位点といえるのが、選べるグレードやパワートレインが豊富なことだろう。とくにハイブリッド車を設定している点は大きい。ヤリスクロスのハイブリッド車には、1.5L(1490cc)・直列3気筒エンジンと走行用モーターを組み合わせたシリーズ・パラレルハイブリッド方式を採用する。発進時や低速走行時などはエンジンを停止して電気モーターのみで走行、車速が上がり通常走行する際は主にエンジンを使用する。また、急加速時などアクセルを強く踏み込んだときや高速道路走行時は、モーターの動力が必要に応じてエンジンをアシストする。
ヤリスクロスのハイブリッド車は、こうしたシステムの採用により、高い燃費性能が魅力となっており、WLTCモード値で2WD(FF)が25.0~30.8km/L、電気式4WD機構のE-Four搭載車でも26.0~28.7km/Lを誇っている。
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