北欧のEV「ボルボEX30」雪上で見せた真の実力 乗りやすく・楽しく・疲れない、ボルボらしさ
東洋経済オンライン / 2024年3月23日 13時0分
ようやく日本の路上を走り出した、電気で走るボルボのコンパクトSUV「EX30」。
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雪とか氷の上でボルボのBEVがどんなぐあいに走るのか。それも重要な性能の一部で、興味のある人も少なくないだろうから、この時期に知っておくといいのでは……と、ボルボは2024年3月にスウェーデン北部で、テストドライブの機会を設けたのだった。
「マーケットが速いペースでBEVへと向かい、同時にコンパクトサイズの車両へのニーズが高まる傾向にあります。そこでボルボとしては、なるべく早く、このセグメントに打って出る必要があると判断しました」
2023年6月に、イタリア・ミラノのポルタヌオーバ駅近くの会場で、EX30のお披露目を行った際、ボルボは上記のように述べていた。
つまり、従来のガソリン車と同じように、さまざまなシチュエーションを設け、そこでのパフォーマンスをマーケットに知らしめることが大事。これが、今回の試乗の背景にある考え方だろう。
オーロラも出るスウェーデン北部の氷上コース
試乗会が行われたのは、「アイストラック」とボルボが呼ぶ氷上コース。場所は、ボーデンなるスウェーデン北部の街で、ストックホルムでは“南すぎて”見られない、かなり寒い地方にしか現れないオーロラも出る土地である。
試乗の車両は、ボルボEX30「シングルモーター・エクテンデッドレンジ」と、同「ツインモーター・パフォーマンス」が用意された。
モーター1基をリアに搭載して後輪を駆動する「シングルモーター」は、2023年に日本でも発売済み(納車が始まったのはつい最近)。前後にモーターを搭載する全輪駆動の「ツインモーター」も、2024年中に販売開始するとのこと。
「スウェーデンで生まれたボルボは、雪道でも安全で安心、かつ安定した走りを提供してきました。ピュアEVになっても、それらの性能は変わらないことを知っていただきたいと思います」
プリンパルエンジニアの肩書でビークルダイナミクス(動力性能)を担当するケネス・エクストロム氏は、そう語った。
「そういえば……」と、言葉を続けて言う。
「全長4.2m×全幅1.8mほどのEX30は、サイズ的にもコンパクトで、日本の路上にも向いていると聞いています。4WDが必要な地域もあるようだし、電気自動車がいかなるパフォーマンスを発揮するかを確認してほしいです」
加速はスーパーカー並み!
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