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日本の会社員が「世界中から嫌われる」納得の理由 日本特有「ちょっと気持ち悪い」ある習慣とは?

東洋経済オンライン / 2024年3月26日 11時0分

つんく♂:話している側のテンションも下がりますよね。

孫:僕は「参加しないなら入ってくるな」って思っているんですが、日本ではそれが当たり前で、悪いことだとも思っていない。「会議に出ました」なんて言われても、「発言しないなら出ていないのと同じ」って言いたくなります。

つんく♂:そういう人たちに、「イエスかノーか。これについてどう思うか」って発言を求めていったら、どうでしょう。

孫:名指しで聞けば何か言うでしょうが、玉虫色の適当な発言しかしないことも多いでしょうね。

「そんなの聞いてない」は通らない

つんく♂:僕は大会社の経営者になったことがないからわからないけど、「またあいつが面倒くさいこと言ってきた。だから会議が長引くねん!」みたいなこともあるのかな。経営側から見れば、イエスマンが多いほうがラクというか。

孫:たしかに、そういう面もありますよね。でも、本当に実のある話をしているのは、実は数人だから、なら数人だけで決めちゃえばいいって思いますよ。

つんく♂:会議で発言しない人にかぎって「いや、そんな話は聞いてないよ」みたいに言いがち(笑)。

孫:その通りです。他の国だと、意見も言わない人が「俺の知らないところで勝手に決めるな」なんて言う資格はないんですよ。だって、何もしていないんだから。

つんく♂:いわゆる「俺に話を通せ」っていう人たちですね。

孫:日本では現場も知らない上の人が「ちゃんと報告しろ」と言ってきて、「それにはこういうリスクがある」「何かあったらどうするんだ」とか、現場感のない横槍を入れてくる。それでフリーズして物事が進まないことってよくありますよね。

つんく♂:めっちゃありますね。

日本企業はシリコンバレー出入り禁止

孫:ここだけの話ですが、ITスタートアップの世界では、シリコンバレーに世界の才能が結集しています。以前は日本企業がよく視察に来ていましたが……。今では「日本企業というだけで出入り禁止」の企業がたくさんあります。

つんく♂:え? なぜですか?

孫:話を聞くだけ聞いて「勉強になりました」と帰っていくからです。

つんく♂:デパートでさんざん試着や試食だけして、何も買わないお客さんみたいな……。

孫:そうです。何も買わない、何も決めない。「楽しかったです」「おいしかったです」とつまんで帰るだけ。

それが20年くらい続いて、「日本企業は僕らの時間だけ奪って帰っていく」と悪名高いんです。

つんく♂:90年代ぐらいはまだよかったでしょうけれどね。

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