2浪早大「街歩くな」親がひた隠しにした彼の失敗 浪人してよかった一方、唯一後悔したことも
東洋経済オンライン / 2024年4月14日 7時0分
自分の姉は抽選で落ちてしまって地元の公立小学校・中学校と進むのですが、中学校では1階のガラスがすべて割られたり、机を焚き火として燃やしていたり、先生が金属バットで殴られたりといった状況で、まともな授業が3年間ほぼ行われなかったそうです……」
高校で大きな転機を迎える
一方、原さんが通っていた小学校では行事が盛んで、とても充実した日々を過ごせたそうです。福岡教育大学附属小倉中学校に進学してからも楽しい生活は変わらず、サッカーを始める傍ら、学業面では138名いた同級生の中で、半分〜20位以内くらいの成績をキープしていました。
「私が通っていた小・中学校は国の実験校ということもあり、ほかの地区に比べても教育水準が高かったと思います。小5~6年生から塾に週1~2回通って勉強をして、高校受験は県内トップクラスの公立高校と、博多と地元の私立高校2校に受かりました」
こうして高校受験を全勝で終えた原さんは、学校の立地と金銭面の問題から、公立高校に進学することを決めます。
しかし、これが彼にとって大きな人生の転機でした。1年生の1学期で彼は、「自分が行きたかった高校じゃない」と思ってしまったそうです。
「当時はすごい体罰校で、1年時には100回くらい殴られていました。赤点をとるたびに怒鳴られたり、ゲンコツされたり、ビンタされたり。先生が嫌いになってしまい、何一つ勉強しなくなってしまいましたね。入ったときの順位は450人の中で200~300番くらいだったのですが、すぐにもっと下位の成績に落ちました」
父親から「400番を超えたら(勉強に集中するために)部活をやめろ」と言われていたそうですが、ついに1年の3学期には404位になり、中学から続けていたサッカーをやめて、高校2年生から河合塾に通うようになります。
とはいえ、1年生のときに抜けた基礎を取り返せるほど甘くなく、一時的に成績が上がることはあったものの、基本的には半分より後ろの成績が続きました。
母親の言葉が救いになり、浪人決意
「受験するとき、自分(立命館大学)より上の京都の大学に行ってほしかった父親に『君の(受けられる)大学は3つ。京都大学、同志社大学、立命館大学だ』と言われました(笑)。現役のときは5教科平均で偏差値52くらいしかなかったので受かるはずがなく、同志社大学3学部と立命館大学4学部を受けて、全敗しました」
通っていた公立高校は、九州大学の合格者数をほかの高校と競い合っていたこともあり、当時私大受験では不要だった理数科目を全員強制的に3年間勉強させられました。結果全敗で現役の受験を終えた原さん。
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