誰でもすぐマネできる「仲を深める」会話のコツ3選 相手との距離を縮めるために効果的な会話とは?
東洋経済オンライン / 2024年4月18日 18時0分
先ほどの引っ越しの話で、「どこら辺に引っ越すの?」というのは、オープンクエスチョンの一例です。すると相手は、「横浜のほうです」「北区に実家があって、そこにいったん戻るんです」などと返しやすく、さらに話が盛り上がるでしょう。
私は特に部下に対しては、「この1カ月で頭の中を占めているTOP3は何?」と定期的に聞くようにしています。こうした質問を通して、これまで私自身も、部下から、「実は母が急に入院して……それで頭がいっぱいなんです」とか、「この間プロポーズされたんです。来年には入籍しようと話しています」といった、個人的な事情を教えてもらったことがあります。
こうした事情は、仕事とは直接つながっていないとはいえ、例えばその時期は責任の重い仕事はやめようとか、残業が少なくなるようにしようとか、そうした判断につながっていきます。相手が何を大切に思っているかも見えてくる、とても重要な情報です。
さらに多くのことを知りたければ、「いいこと」と「悪いこと」それぞれのTOP3を聞くといいですね。定期的に繰り返すと、頭を占めているものの順番が変わったり、なくなったりすることで経過観察もできます。
これはビジネスだけでなく、プライベートでも有効です。私は子どもと一緒に入浴しているときなどによくやっています。小学生の三男は、たいていゲームや遊びのことばかりですが、定期的に聞いていると、「あれ?この前はそんなこと言ってなかったね」と変化に気がつくことができるのです。
まずは自分から情報を発信することを意識する
②「自分のこと」をきちんと話す
相手のことを知るために意外に重要なのが、「自分のこと」を話すことです。これは、「自己開示」といわれています。私はセミナーでは1時間をかけて、自己紹介をします。それは、ただ私が自分のことを話したいから……ではありません。
人には、相手が自分のことを話してくれたら、自分も相手に自分のことを話しやすくなる性質があるからです。事実、私が川崎市出身であることを話すと、「私も川崎出身なんです」「先週末、川崎駅のショッピングセンターに行って……」みたいな話が返ってきます。
こうしたことをきっかけに、再びオープンクエスチョンを駆使することで、相手のことを知ることができます。人は、知らない人には自分の話はしたくありません。まずは、自分から自分のことを話すこと。そうすることで、会話しやすくなっていくはずです。
「うなずく」ことで安心感を与えられる
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