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ギネス記録"コスプレ&経営者"よきゅーんの半生 アイドルから経営者へ転身…波乱万丈の20年

東洋経済オンライン / 2024年4月21日 12時0分

コスプレイヤーとして、よきゅーんの歩みは学生時代にさかのぼる。

当初は趣味として、好きなアニメやゲームのキャラクターになりきるように。

インターネット上で「キリ番ゲット」などの言葉が流行し、コアな個人ホームページが乱立していた時代に、ホームページで自己発信する「ネットアイドル」と呼ばれるような活動をしていた。

多人数同時参加型オンラインRPG『ラグナロクオンライン』の「イメージガール」、ひいてはのちの「公式コスプレイヤー」となったのは2003年3月、22歳だった。

当初「もともとのゲーム好きなところ」が目に留まり、所属していた事務所から紹介されて以降、20年を超えてもなお起用されつづけるのは、ゲームへのほとばしる愛があるからだ。

公式コスプレイヤーの就任当初に「ほぼ仕事そっちのけでゲームをプレイしていた」とよきゅーんは振り返る。

舞台の仮想世界こそ「私の人生」として、「月に一度だけ自身で『出稼ぎ』と称しリアルの撮影会に、他の時間は仮想空間のゲームに費やしていた」という。

今や、当時にゆかりある人との意外な出会いも。

現在会う仕事の関係者から、仮想世界を共に冒険した「ギルドメンバーでした」と打ち明けられたこともあり、学生時代にゲームの「番組を見ていました」と話しかけられる場面などで「みんな就職して大人になっていて、成長しているなぁ」と、しみじみ感じている。

2006年に結成の女子アイドルグループ「中野腐女子シスターズ」への加入は、よきゅーんの転機に。

フリーでの活動中にグループ結成のきっかけとなった配信番組『はなわレコード〜中野腐女子シスターズ〜』に出演、番組発のグループを作る企画が持ち上がり「一番しっかりしていそう」との理由から、20代半ばでリーダーに就任した。

活動中にCDデビューを果たし、リリースの条件として、フリーで活動していたよきゅーんも芸能事務所へ所属した。

活動中の当時を振り返ると、元々真面目な性格で、「みなさんの期待に応えなければ!」と一生懸命活動していたため、「恋人にしたいのは他のメンバーだけど、結婚したいのはよきゅーんみたいに言ってくださる方が多かった。メンバーやファンから信頼してもらえて、うれしかった」と振り返る。

卒業時「よきゅーんが悪いわけじゃない」とフォローも

グループの活動がスタートして5年目。30歳となったよきゅーんは「年齢」を理由に、卒業を告げられた。

当時は「メンバーとしての環境が世界のすべて」だったため、卒業宣告へのショックもたしかにあった。しかし、芸能事務所を経営する今は「運営側の気持ち」も理解できる。

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