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「5浪京大」彼女の合格導いた"80歳恩師"との別れ 予備校を転々としていた彼女、恩師の教えとは

東洋経済オンライン / 2024年4月21日 7時0分

「今まで私は、現役で京大に行った友達を妬んでいたんですが、自分が京大に入ってみて、素直にすごいことなんやなと思えるようになったんです。同窓会に行くのがすごく嫌だったんですが、堂々と行けるようになったのが、自分の人生にとってよかったですね」

また、浪人を通して彼女自身の性格にも大きな変化があったと言います。

「もともと私はプレッシャーがあると余計に焦ってしまう性格で、ミスが多い人間でした。だからセンター試験はとても苦手でした。

浪人生活を送る中で、数学などの学問を通して、計算ミスが多いことに気づけたのはよかったです。

ミスが多い性格を直すのは難しいですが、綺麗に整頓した答案や、頭の整理などの工夫を駆使して、ミスを減らす方法を学べた気がします」

京都大学内外でさまざまな人と出会って経験を糧にしてきた彼女は現在、「学歴は重要だけど、すべてではないと思えるようになった」と考えます。大学生活を送る中で、新しい夢もできたそうです。

平和や人権守る法曹を目指す

「私は高校生のときから、歴史認識問題を解決したいとの思いがあり、ずっと官僚になる夢がありました。でも、『2浪までが限界だ』と就活の予備校で散々言われてきて、何回も自信をなくしました。

もし今官僚になるのが厳しくても、違う方向からアプローチすればいいと思っています。『国際社会の平和や人権を守る法曹になる』という目標に向けて、7月の司法試験の予備試験に向けて勉強しています」

「浪人がこんなにしんどいことだと知らなかった」と激動の5年間を振り返った彼女。そのつらい経験や、恩師との出会いで得た忍耐力・思考法があったからこそ、夢を再構築し、現在を前向きに生きることができているのだと感じることができました。

にこにこさんの浪人生活の教訓:ミスする性格が直らなくても、考え方一つで減らす工夫はできる

濱井 正吾:教育系ライター

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