「運」で未来が決まる理不尽な社会に怒っていい 「だってしょうがなくね?」のままでいいのか
東洋経済オンライン / 2024年4月24日 12時30分
政治を使いこなそうと思えば、将来のビジョンを示す政党を見きわめ、大切な一票を投じていかねばなりません。
そのためには、さまざまな政策の束を読みとき、比べ、選びとる、私たちの眼力が問われます。そんな力を身につけないかぎり、政治家の悪口など何の役にもたたないことを私たちは知っています。
これはしんどいことです。めんどくさいことです。
でも、私たちが公正さについて考え、理不尽さに怒り、それを表現するようになったとき、そのときが本当のスタートではないでしょうか。
政治を好き勝手にあやつり、世の中をわが物のように扱ってきた人たちは、私たちをおそれ、私たちの幸せを本気で考えなければならなくなるはずですから。
政治に失望し、だまりこむのではなく、信じ、怒り、発言する。そのためには知らなくてはなりません。私たち一人ひとりにとっての理想の未来を思い描かねばなりません。
自分たちの生きる社会の理不尽さに気づき、答えをさがそうとあれこれ考え、語りあう。
そんなささやかな努力の先に、未来の幸せだけでなく、いまの目の前の幸せも大事にできる、おだやかな世界が待っているのではないでしょうか。
井手 英策:慶應義塾大学経済学部教授
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