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五月病を予防する7つの対処法、カギは「脳内物質」 メンタルの「落ち込み状態」は放置しないこと

東洋経済オンライン / 2024年5月1日 12時10分

新年度が始まって1カ月。頑張りすぎて心身に疲れを感じたら、ゴールデンウィークの間に立て直しましょう(写真:zon/PIXTA)

新年度から1カ月。新たな生活環境でさまざまなストレスにさらされ、ゴールデンウィーク明けごろから、心身の不調や無気力感に襲われるーー。この状態がいわゆる「五月病」だ。

五月病は正式な疾患名ではなく、「適応障害」や「うつ病」のカテゴリーに入る。この五月病を悪化させないためにはゴールデンウィークの過ごし方が大事だという。

精神科・心療内科医の医師である川村総合診療院院長・川村則行さんにアドバイスをもらった。

「五月病とは、新しい学校や新しい職場に入って、生活環境が大きく変わり、それがストレス、プレッシャーとなり憂うつな気分になる一種の適応障害です」と川村さん。

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放置すると本格的なうつ病に

メンタルの落ち込み状態を放置すると、本格的なうつ病につながる場合もあるそうだ。川村さんによると、うつ病にまで至ってしまうパターンは大きく2つあるという。

「1つは労働時間が長いこと。もう1つは睡眠がうまくいかないことです。とくにこの2つの要因が重なる場合は要注意。心当たりのある人は早めの対処が必要です」

まず、労働時間でいえば、週55時間以上働いている場合、あるいは15時間以上働く日が週2回以上ある場合は気をつけたい。こういうケースでは、やる気があり不安もないのに、ある朝、突然起きられなくなるといったことが起こりやすい。

対して、睡眠がうまくいかない人の多くは、「考えすぎ」が背景にある。人間関係や環境に適応しようとあれこれ考えているうちに、悪いことばかりが頭に浮かんでしまう……といったケースだ。

考えすぎによる不眠とうつの関係について川村さんは、「思考によって過剰に神経細胞が働かされると、そのストレスで神経細胞は疲弊し、うつ状態に至りやすい」と話す。

では、五月病のうつ症状に気づくにはどうすればいいのだろう。川村さんは、次の2点に心当たりがあるかどうかを自覚することが重要だという。

「1つは、長時間考えすぎていないか、もう1つは、考えても答えの出ないことを考え続けていないか、に気づくことです」

仕事中だけでなくプライベートの時間も、同じことがグルグルと頭の中を回り、そのことばかり考え続けているのであれば、それはもう「長時間考えすぎ」といっていい。

また、答えの出ないこととは、「なぜ、あいつが栄転したのか」とか、「なぜ、この親の元に生まれたのだろう」といったことで、結局、これはいくら考えても答えが出ない。にもかかわらず、考えてしまっているのであれば、それは問題だ。

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