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フレッシュネスバーガー「3ポテト2チキン」の熱意 多彩なニーズに沿ったメニュー展開を実施

東洋経済オンライン / 2024年5月2日 12時10分

お次は肝心のフライドチキン。表面の大きさは、成人男性の握りこぶしくらい、といったところでしょうか。一口噛むと、衣のサクっとした食感に続いてスパイスのいい風味が広がります。肉質はかなり柔らかく、味はしょっぱいというよりも甘めです。油切れもよく、衣の後味は引きずりません。おやつ感覚であっという間に食べてしまいました。

メインターゲットは女性の一方で、最近は男性客も増加

ここであらためて、フレッシュネスバーガーの紹介です。1号店がオープンしたのは1992年で、渋谷区・富ヶ谷にある最寄駅から徒歩15分の木造一戸建てでした。その後、1998年に50店舗、2000年に100店舗を達成し、2024年3月時点で150店舗超を展開しています。

青木さんによると、フレッシュネスバーガーのメインターゲットは20代後半~40代の女性。キーワードは「ホームメイドとヘルシー」(青木さん)です。

チェーン店としては比較的小規模な点を強みにして、効率性やコストなどの面で大規模チェーンでは逆に扱いにくいような国産食材を使ったり、店内での仕込みをウリにしたりと、独自の道を歩んでいます。

ただ、最近は健康志向の男性も増えてきたことから、利用者の男女比は4対6ほどと、意外に大きな差はありません。時間帯別では、主力のランチタイムだけでなく、朝はホットドッグやコーヒーを提供し、アイドルタイムはスイーツ。

さらに夕方以降はハッピーアワーの展開やおつまみメニューを販売するなど、それぞれに合わせた戦略を張っています。「『ハッピーアワー』といいつつ、午後4時から閉店までビールを290円で販売しており、この時間は男性客も多くいらっしゃいます」と青木さん。

なぜ「3ポテト、2チキン体制」なのか

複数種類のフライメニューを提供している理由の一つには、多彩なニーズに沿ったメニュー展開をしたいと考えたことがあったそうです。

もともと、創業当時のフライメニューは北海道産フライドポテトのみ。その名の通り北海道産のじゃがいも「北海こがね」を使用しており、非常に思い入れの強い商品でしたが、ポテトと並んでハンバーガーと一緒に食べられることが多いチキンナゲットを、2008年にメニューへと追加。外側の衣には7種類のスパイスをミックスしており、中身は製造工程で「蒸し」を挟むことで、非常にフワフワな食感を実現している、こちらもいぶし銀のメニューです。

その後、飲み物だけを利用している人や、小腹が空いたときに食べる商品として、サイドメニューを充実させる観点から2016年にフライドチキンを発売しました。

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