1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

フレッシュネスバーガー「3ポテト2チキン」の熱意 多彩なニーズに沿ったメニュー展開を実施

東洋経済オンライン / 2024年5月2日 12時10分

フライドチキンの登場には、ハンバーガーのラインナップを広げる狙いもありました。というのも、同時期にフライドチキンを使った「クリスピーチキンバーガー」も発売しています。「当時は牛肉メインのラインナップだったため、鶏肉を使ったハンバーガーも作ろうと開発しました」と青木さんは話します。

メニュー開発でポイントになったのが「鶏もも肉」を使うことでした。ジューシーさをウリにした商品を作りたいと考えたものの、もも肉は独特の臭みがあり、加工や店舗調理の再現性に難しさがあります。そこで、下味に白みそを使ったり、バジルやコリアンダーなど8種のスパイスを加えたりすることで、もも肉の短所を消し、ジューシーな商品に仕上げました。

鶏肉の下味などは工場でしていますが、そこから生の鶏肉を店舗に配送し、調理用のバッター液は店内で作っています。注文が入ってからその場で揚げることで、サクサクかつジューシーな味を提供できているそうです。

チキンナゲットは子どもの人気が高いメニューであることから、ファミリー層の購入が多く、フライドチキンはスナック感覚でドリンクと一緒に購入する女性客が多いとのことで、同じ鶏肉メニューでもうまく住み分けながら、多彩なニーズをすくいとれています。

さらに2018年からは、野球場など一部店舗で「ロングポテト」を発売。2022年には、軽やかな食感でよりハンバーガーと合わせやすいフレンチフライポテトもメニューに追加。とはいえ、セットメニューのポテトで選べるのは北海道産フライドポテトのみと、同メニュ-に対するフレッシュネスバーガーの愛が垣間見えます。

ハンバーガーの「顔」に並々ならぬ情熱

取材の最後に、ちょっと気になったので、青木さんにハンバーガーがキレイに提供されて感動したことを伝えてみました。するとフレッシュネスバーガーでは、いかにメニュー写真を再現できているか、全店舗を対象にした「再現性チェック」を行っていると返事があり、驚きました。

何でも、新商品を出す際、各店舗で責任者がオペレーションに沿って作った商品を写真で送ってもらい、ハンバーガーであれば、ソースの色の見せ方や具材を入れる位置などがメニューに近い状態か、商品開発担当者が自ら確認しているとのこと。これまで特に難しかったのは、2023年に期間限定発売した「夏野菜マリネのガーデンサラダバーガー」で「輪切りの野菜を挟んでいくオペレーションが積み木のようで、苦労しました」と青木さんは話します。

他にも、デリバリー用の器材はバンズが過度に湿気を吸わないような通気性が良いものを作ったり、商品を発売する際は商品開発やマーケティング部署が手分けして店舗をまわってチェックをしたりと、美しい状態で商品を届けることに並々ならぬ情熱を注いでいるそうです。

フレッシュネスだけでなくビューティーにも気を配る取り組みに驚かされました。

鬼頭 勇大:フリーライター・編集者

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください