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4車線化と引き換えの「再有料化」目前 地元は歓迎? 今はまるで“渋滞ガチャ” 八木山バイパス

乗りものニュース / 2024年5月20日 8時12分

4車線化中の八木山バイパス(画像:北九州国道事務所)。

福岡と筑豊地域を結ぶ「八木山バイパス」が2024年度に一部4車線化され、同時に“再有料化”もスタートする見込みです。一度無料になった道路の再有料化は異例ですが、後に続く動きもあります。

「八木山バイパス」有料化しますよ!

 国土交通省 福岡国道事務所が2024年5月17日、公式X(旧Twitter)にて、国道201号「八木山バイパス」について次のように告知しました。

「一般国道201号 八木山バイパスは、篠栗~筑穂間の4車線化完成に合わせ、八木山バイパス全線(篠栗~穂波東間)の管理が、国土交通省からNEXCO西日本に移管され、有料道路となります。
なお、篠栗~筑穂間の4車線化は令和6年度内の完成予定です」

 八木山バイパスはもともとNEXCO西日本の有料道路で、2014年に無料化されています。異例の“再有料化”はかねてアナウンスされており、福岡国道事務所は改めての周知ですが、「八木山バイパス、有料道路になるんだ」「え?有料から無料になってまた有料ですか?」といった声も見られます。

 なお、八木山バイパスは篠栗―穂波東間の約13.3kmで、2024年度に4車線化見込みなのはおおよそ半分の区間ですが、これを機に全線で有料に。残り区間の4車線化も引き続き進められ、2029年度に完成見込みとなっています。

 この道路は、福岡県が利用者負担による財源確保も視野に4車線化を要望。それによって4車線化が進められることになったという経緯があります。

 なぜなら、2014年の無料化後、交通量が2倍ほど増加し、事故や渋滞が増えたためです。2車線の対面通行であるため、ひとたび事故などが起これば大渋滞になるうえ、逃げ場がなく長時間のロスを余儀なくされることも。通行規制の回数もコロナ禍以降、右肩上がりで増加している傾向があります。

 苦い思いを経験した人が少なくないのか、今でも八木山バイパスについては「渋滞ガチャ」「のるかそるか」といった声がSNSなどで見られます。

 ちなみに、無料化前の通行料金は普通車で530円でしたが、再有料化後は280円に(利用区間にかかわらず均一)。料金所にはETCレーンの整備も予定されています。

 このように4車線化の財源を確保するための有料化は、西九州道の佐世保大塔IC~佐々IC間の4車線化事業でも導入されています。ここは、もともと無料の高速道路の有料化という、少なくともNEXCO発足以降では全国初の事例になる見込みです。

 道路整備の財源が厳しくなるなかで、有料化してでも改良・整備を推進することが、利用者の理解を得られるのか、八木山バイパスは一つの試金石になるかもしれません。

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