<インタビュー前編>キム・レウォン、ドラマ「パンチ」は名セリフが多く魅力的な作品
Wow!Korea / 2015年4月18日 9時14分
「パンチ」は制作チームを3つにするほど後半では切羽詰った撮影が続いた。ベテラン俳優がずらっと並ぶゆえにNGなく撮影が進んでいても、いつも時間に追われていた。とにかく台本がおもしろかったが、それでも後半に入ると、台本ができあがるのが遅かったので撮影条件はよくなかった。戦争のような切羽詰った状況で進められた撮影は、最終回に放送事故を起こすという大きな汚点を残した。
「台本が遅かったのは本当に残念でしたね。この後どうなるかがわからずに演じながら、撮影が進んでいくので、人物の行動とドラマの全体的な絵を研究する時間が少なかったです。最終回で僕が倒れるシーンがありましたが、終わってからあの時僕が笑ったらどうだろうかと思いました。ジョンファンは死を前にしても冷静な人物だから、あのような姿を見せたらいいのではないかと。ある時はセリフも覚えられずに演じていたので、振り返ると演技としては微妙な失敗が見えてきました。もう少し力を入れてもよかったんじゃないか、もう少し力を抜いたほうがよかったんじゃないかとか。台本を分析する時間があまりなかったというのは本当に残念でした。」
キム・レウォンは演技において完ぺき主義者だ。「パンチ」の台本練習と、映画「江南1970」の撮影と重なった。もしかしたらキャラクターが重なって見えるのではないかと心配し、相当の努力をした。
「もしかしたら『パンチ』のジョンファンが『江南1970』のヨンギのようなチンピラに見えるのではないかと心配しました。賢くてしゃべるのも速くて、明確にする人物だから真面目に見えなければならないと思いました。ジョンファンが病気で苦しむ時、みんなはいいと言ってくれても、僕は満足できないこともありました。ジョンファンの悪い部分があるが、許される理由が苦痛と母親に対する愛だと思いました。だからもっと苦しみ、そして母親と話すときは悪くないように見せようとしました。」
キム・レウォンは「パンチ」に没入して過ごした。恐ろしいほどに執拗にジョンファンという人物として過ごした。放送事故があった最終回が放送されている時、キム・レウォンは「パンチ」のメンバーとサムギョプサルを食べながら放送を見ていた。所属事務所の社長と電話で「パンチ」の演技について話していたため、放送事故の部分を見ることができなかったという。
「本当に名セリフが多かったです。表現できないくらいに魅力的でした。俳優として初めにセリフを見たら、これをどう演じなければならないか、どうやって口にしなければならないか心配します。簡単ではありませんでした。脚本家の先生は最後の何週間はほとんど眠れなかったと思います。苦労が多かったでしょうね。作品の途中で電話を差し上げたことがありました。この後どうなるのか気になって、どう演じたらいいか質問しようと思ったんです。先生は『いい演技だ』と言ってくださったのでうれしかったです。最後は手紙もいただきました。その中の『ジョンファンはレウォンさんが作った人物だ』という言葉は本当にうれしかったですね。」
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