「嫌いな政党」第1位は…支持率ランキングとは微妙な差も

しらべぇ / 2016年7月7日 6時0分


「嫌いな政党」第1位は…支持率ランキングとは微妙な差も

7月10日投開票の参院選が、いよいよ近づいてきた。街頭演説や街宣車を目にする機会も増えている。

しかし、しらべぇ調べでも、公示前の段階で6割を超えるのが無党派層。彼らは「支持する政党」がない一方で、「嫌いな政党」ならあるかもしれない。

そこで、全国20〜60代男女1,359名を対象に「もっとも嫌いな政党」をひとつ回答してもらった。

■第6〜10位:議席数のわりに目立つ『新党改革』への拒否感嫌いな政党1

第10位は、『みんなの党』の流れをくむ『日本を元気にする会』。続いて、『次世代の党』が改名した『日本のこころを大切にする党』。小政党であることに加え、離合集散が繰り返されているためか、そもそも有権者の記憶にない可能性がある。

かつて最大野党だったが小政党に転落した『社会民主党』が第8位。国会議員1名のみのもっとも小さな政党『新党改革』は、規模のわりに嫌われ方が目立つ。かつて党代表だった舛添・前都知事の影響があるためか。

6位の『おおさか維新の会』まで、は「嫌われ率」が1割を切っている。

■第3〜5位:組織力のある政党には拒否感も嫌いな政党2

第3〜5位は、微差で並ぶ。『民主党』と『日本維新の会』の一部が合流した『民進党』が第5位。3、4位には、いずれも高い組織力を誇る『日本共産党』『公明党』がランクイン。

両党とも、創価学会の後ろ盾や「しんぶん赤旗」などの影響力で選挙には強い反面、一般市民は距離感を感じやすいようだ。

■4人に1人は「自民が嫌い」 『生活の党』も健闘(?)嫌いな政党3

今回の調査で「いちばん嫌い」と答えた人がもっとも多かったのは、『自由民主党』。 しらべぇ調べで先日お伝えした支持率(2割弱)を、嫌いな割合が上回る結果となった。

安保法制などでの強引な国会運営、国民の1割ほどしか恩恵を感じていないアベノミクスなど、政府・自民党への反感・嫌悪感が高まっていることがわかる。「セコイ(sekoi)」と世界に報道されて辞職した舛添・前都知事を支持したのも自民党だ。

2位の『生活の党と山本太郎となかまたち』は、共同代表の小沢・山本両氏への反発や、ユニークな党名もあってか、規模の割にアンチが目立つ結果となった。

■「嫌い」の意思表示も大切選挙は、好きな・支持する候補者や政党を選ぶもの。結果的には、どれだけ嫌われていても、高い組織力や支持基盤を持つ政党が勝利しやすい。

支持する政党を持たない大多数の有権者が「嫌な政策」を推し進められるのを避けるためには、「支持政党はなくても、投票には行く」という行動が重要だ。

・合わせて読みたい→桜井翔父を都知事に擁立する自民党に嵐ファン激怒「舛添の時といい無責任」

(文/しらべぇ編集部・兎飛佐助)

qzoo【調査概要】
 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年6月24日~2016年6月27日
対象:全国20代~60代男女1359名(有効回答数)

情報提供元:しらべぇ