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山本裕典、まさかまさかの魅惑のドラマ「ハング」、出演する本人も大ハマり

Entame Plex 2014年10月10日 18時11分

9月20日より定額制動画配信サービス:dビデオ® powered by BeeTVで独占配信されているオリジナルドラマ「ハング」。「ストロベリーナイト」で知られるベストセラー作家:誉田哲也による同名小説を原作にした本作、とにかくハードでヘヴィな内容なだけにこれまで映像化は不可能と言われてきた作品を『ROOKIES -卒業-』などで知られる平川雄一朗監督が見事に実写ドラマ化。そんな「ハング」で、市原隼人や金子ノブアキらとともに斉藤直哉役を熱演するのは山本裕典。26歳となり、いまや様々な作品で多彩な顔を見せている彼に今作の見所、そして「ROOKIES -卒業-」以来となる平川監督、市原隼人との共演などについて聞いてみた。



——「ハング」に出演されてみていかがでした? 率直な感想は?
「僕が演じた斉藤直哉は、どちらかというと説明したり、一歩引いた立場で事件を見る立ち位置だったんです。だから、目の前で何か大きな事件が起きるわけではないし、死体を見るわけでもなく、正直最初に脚本を読んだときは“あ゛〜、もっと行け!”みたいな感じはありました(笑)」

——でも、すごく意味深な役所でしたよね。
「そうですね。もしも……。ここでは言えないですけど、ホントいろいろありますね(笑)。今後とか……」

——今作は平川雄一朗監督、そして主演に市原隼人さん。『ROOKIES -卒業-』で共演された方々と一緒でしたが。
「2人と仕事をするのは久しぶりだったので、僕の成長した姿、大人になった姿を見せたかったっていう気持ちはありました。それに、僕も26歳になって次のステップに登っていかなくていけないと思っていて、そんなときに原点、デビュー当時に仕事をした方たちと久々ご一緒できたことはタイミング的にもすごく良かったなって思います」

——過去に一度に仕事をしているとやりやすかったりします?
「それが違うんですよ。特に『ROOKIES -卒業-』のときは、僕はまだデビューしたばかりで右も左もわからなくて。赤星役で偉そうなことばかり言ってましたけど、現場ではホントガチガチだったんです(笑)。だから、監督とも演出の話しかしてないし、市原くんも学生時代からのファンだったので、すごく緊張してて。それ以来ですからね、やっぱり緊張しました。でも、今回は監督と芝居や役の話、あとは今後自分が役者としてどうしていくべきかなど、いろいろと話をさせてもらって。市原くんも、しきりに“裕典、趣味ある?”って聞いてきて、趣味はたくさんあった方がいいよって市原くんなりの芝居論を教えてくれたり。久しぶりに会えて本当に良かったです」



——いろいろと影響を受けることが多かった現場だったんですね。
「『ハング』の前に、『GTO』とか他のドラマもやってましたけど、がっつり撮影するのは半年ぶりぐらいだったんです。それまではずっと舞台で全国をまわっていたので。映画も撮っていたんですけど、やっぱり(撮影は)ドラマとは違いますからね。若干芝居感が遠のいていたんですけど、時任さんや金子くんとか先輩の役者さんたちがたくさんいて、そこで僕がNGを出すわけにもいかないし。いい緊張感の中で芝居ができて、すごく刺激になりましたね」

——今回の作品、原作の誉田さんの小説も然りですが、すごくハードな内容ですよね。ドラマも最初からすごいシーンで始まりますし。
「こんなにハードな、いい意味でぶっとんだ作品に参加することは僕自身あまりなかったですね。今回は、テレビではなく動画配信サービスだからこそできる作品、エグさがある。好きな人は確実にハマっちゃう、一度見たらこの世界観からは抜け出せない魅力がありますね。今って、視聴者の方々がみんなすごく目が肥えてきているので。僕らが小手先でやろうものならすぐにわかっちゃうと思うんです。でも、『ハング』はそうじゃない。常にこの先どうなるんだろうって感覚で“まさか”の連続。しかもそのまさかが、まさかの、まさかの、まさかぐらいいってて、とにかくヤバい(笑)。脚本を見た瞬間に面白いって思ったし、キャストもみんな個性があって、自分が言うのも何ですけど、素晴らしい作品になったと思いますね。出演してる側ですけど、ハマっちゃいましたから」



——そんなハードな内容の中にも笑いもあり。そのバランス感も絶妙ですよね。
「監督の平川さんが打ち上げのときに『自分の思いを押し付けるのではなく、そういう部分を持ちながらも、親や子供、嫁さんとかが見ても面白いって思ってもらえる作品作りをしたい』っておっしゃってて。そういった思いがあるからこそできた作品だと思いますね。ずっと重たいだけだと凹むだけですけど、随所に作品を崩さない感じの面白シーンがあったりする。実際、浅利くんが水をぶっかけられるシーンとか、生で見ていて大爆笑しちゃいましたし。現場もいい感じでしたね」

——今回はキャラクターもみなさん個性的ですよね。
「浅利くんの役とか面白そうですよね。でも、それを僕がやるといつもの僕みたいな感じ、いじられ役になっちゃうので、やりたくはないですけど(笑)。今回、僕は斉藤役でよかったと思ってます。逆に違う役はやりたくなかったというか、それは見たくなかったかもしれない。このメンバーでやる『ハング』が最高だと思いますね」



——山本さん的に、今作の一番の魅力はどこにあると思います?
「“こいつが死んじゃうの!”とか、“このタイミングでこれ!”みたいな、そんな展開ばかりで、エンディングも何と言っていいのかわからない感じ。バッドエンドでもハッピーエンドでもない、新しい終わり方。とにかく視聴者を裏切り続ける、そういった部分が魅力だと思いますね。個人的には、続編も見たいんですけどね……どうなんでしょう(笑)。そういった部分も含めてみなさんに楽しんでもらえればと思います」

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