Infoseek 楽天

【エンタがビタミン♪】<舞川あいくインタビュー>「実は撮られるのは苦手です」 写真展のテーマ・台湾は「自分らしくいられる故郷」

TechinsightJapan 2017年12月13日 12時0分

モデルでありながら、AIKU名義で写真家としても活動する舞川あいく(29)が、5回目の写真展「瞬間の色~恋」を開催する。今回のテーマは「台湾」。日本生まれ日本育ちでありながら、台湾人の両親を持つ彼女が「私が好きな台湾や私のルーツを見てほしい」と何度も現地に足を運んで撮影した。その舞川からテックインサイトが話を聞いた。モデルとしての意外な一面も垣間見せてくれた。

■友達を撮って喜んでもらうのが好きだった
―まずは舞川さんが写真を始めたきっかけを教えてください。
舞川あいく:昔から撮るのが好きで、学校の休み時間や学校行事のときに使い捨てカメラで友達を撮っていました。写真を友達にあげて「こんな顔していたんだ」と喜んでもらうのが好きでした。誰かの写真を撮るのが好きでしたね。その後はずっと趣味で撮影していたのですが、(専属モデルをしていたファッション誌)『CanCam』で実際にカメラを使って写真を撮って載せる企画があって、その写真がきっかけで仕事につながりました。



■モデルになったきっかけは一枚のプリクラ
―友達の写真を撮るのが好きだった舞川さんが、写真を撮られる立場のモデルのお仕事をするようになったわけですね。
舞川:その当時から写真に撮られるのが得意ではなくて、カメラ目線も向きたくなくて。モデルのお仕事は16歳から始めたのですけど、洋服が好きだったので当時読んでいたファッション雑誌のプレゼントに応募したら編集部から「撮影に来ないか」と言われました。「プリクラを貼ってね」という欄があってプリクラを貼っていたんですね。それで高1のときに友達と一緒に行って撮影してもらったのですが、(雑誌には)友達しか載ってなくて、すごくショックで。「私、可愛くないんだ、太っているんだ」と悔しくてダイエットを始めました。そのあとまた同じ編集部から連絡が来て半信半疑だったのですが、その次の月から(継続して)呼ばれるようになりました。「私がモデル?」みたいな感じで、写真チェックも洋服や「こういうアングルでこういうライティングで撮ったんだ」とずっと気になっていましたね。そういう話をするときが楽しかったです。



■台湾は私にとっての故郷
―今回の写真展のテーマは「台湾」ですが、ご両親はなぜ日本にいらしたのですか?
舞川:父が日本で働くようになって母が後からついてきた感じです。私は日本で生まれ育ち、小さい頃は夏休みなど時間があれば台湾に帰って1、2か月過ごしました。

―今、台湾に「帰る」とおっしゃっていましたが、台湾が故郷という感覚なのでしょうか?

舞川:何を「故郷」と言うか分からないですけど、(台湾では)ほっとするというか、自分らしくいられて、私にとっての故郷ですね。台湾の血が流れているんだと感じます。日本で仕事をしているので住もうという気にはならないですけど、定期的に帰って初心に帰ったり、ベースを取り戻したいときには帰るようにしています。



■私が好きな台湾や私のルーツを見てほしい
―今回の写真展の作品はいつ頃撮影したものですか?
舞川:去年から今年にかけてです。今回、台湾の中でも私が好きな部分を見て欲しいと思いました。他にも両親を誘って2人が出会った場所やよくデートをした場所といった「自分のルーツ」も辿りながら撮影しました。台北だけではなく台中、台南、高雄でも撮影しました。



■撮影スポットまで山道を2、3時間歩く
―特にお気に入りの作品はありますか?
舞川:台北101タワーの夕景の写真ですね。撮影が大変だったので思い出に強く残っています。101タワーはいつも見上げる形で撮っていたので、写真展では引いてイルミネーションがきれいな101タワーを展示したいなと思いました。調べたら象山からきれいに撮れると知って、象山に登ったんですけど、撮影スポットまで2、3時間かかるので、途中までタクシーで行ったのですが、降ろされた場所がまったく違う場所で…。そこから撮影スポットまで2、3時間歩いて日が沈むまで待って、すごく大変だったので、この景色を見られて本当に良かったです。最初は夜景を撮るつもりでしたが、見えた景色があまりにも美しくて写真展では夕景にしました。帰る頃には真っ暗になっていて、照明がないのでケータイのライトを頼りに下山しました。



■ランタンに書いた願い事は…
―それは本当に大変でしたね。他にも気に入っている写真はありますか?
舞川:十分(じゅうふん)の写真ですね。(空に浮かんでいる)これはランタンなんですよ。ランタンには願い事を書いて火を灯して空に上げるんです。すぐ飛ぶと願い事が叶うと言われています。



―舞川さんも願い事を何か書きましたか?
舞川:書きました。「世界平和」とかですよ。そういう感じです。夢を抱いて来ている人がたくさんいるので、ここに来るだけでパワーがもらえます。ここは列車が一時間に1本通るんですけど、通っていないときは線路の上に上がれるんです。列車が通る10分前になると係員が「横にはけて」と言うのですが、(列車が通るのは人と)スレスレですよ。



■台湾の魅力をみんなとシェアしたい
―日本にはない光景ですね(笑)。今回の写真展で伝えたいことは何でしょうか。
舞川:台湾の魅力ですね。私が好きな瞬間をみんなとシェアしたいなと思っているので。

―では、台湾の魅力とは?
舞川:全部! 人懐っこさとか素朴ですかね。すごく人間らしい場所だと思います。自分の事より相手を大事にしたり、人が優しいですよね。人と人との距離感が近くて心地いい場所です。



■写真展について思い続けた一年
―ところで、今年はどのような一年でしたか?
舞川:ずっと写真展のことを考えていました。モデルの仕事の合間を縫って(台湾に撮影に)行っていたので「次はいつ休みあるかな」「どんな写真を撮ろうかな」と。台湾の写真展をずっとやりたいと思っていて今年やっと叶うので、自分の中で気持ちが盛り上がって毎日考えていましたね。今も緊張もありますが、終わったら寂しいんでしょうね。

―では、来年はいかがでしょう?
舞川:来年もし写真展が出来るのであれば、もう一回台湾を撮りたいです。仕事の合間を縫って行っていたので、もっとじっくり時間をかけて春夏秋冬の台湾を見せたいです。そして日本と台湾の懸け橋になれたらいいですね。

■写真展開催スケジュール
オリンパスギャラリー東京 2017年12月15日~12月20日
オリンパスギャラリー大阪 2018年1月26日~2月1日
※展示作品の写真やオリジナルグッズも販売予定
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)

この記事の関連ニュース