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【海外発!Breaking News】大晦日の悲劇 自閉症16歳少年が家族とその友人を射殺(米)

TechinsightJapan 2018年1月4日 16時9分

新年になるまであと20分という時に、米ニュージャージー州のある民家で16歳の自閉症少年が両親と姉、両親の友人を射殺するという悲劇が起こった。まさかの事件に近隣住民らは「こんなふうに年明けを迎えることになるとは残念」と口にしている。『New York Post』『CBS New York』『Mirror』などが伝えた。

新年を迎えるパーティーをしていた一家にいったい何が起こったのか。ニュージャージー州モンマス郡ロングブランチで、2017年12月31日の午後11時43分に911コールを受け駆けつけた警察官が目にしたのは、射殺された4人の遺体だった。

この家に住む16歳のスコット・コロージは父親のスティーブンさん(44歳)、母親のリンダさん(42歳)、姉のブリタニーさん(18歳)と、一緒に暮らしていた祖父の友人であるメアリー・シュルツさん(70歳)の4人を半自動小銃で射殺した。当時、在宅していたスコットの兄スティーブンJrさんと祖父エイドリアンさんは無傷で難を逃れた。

コロージさん宅には、犠牲となったメアリーさんの他にもう一人の女性も住んでおり、3世帯住宅となっていたようだ。その女性の友人であり、スティーブンさんと普段ソフトボールをする間柄だったジョー・リオスさん(52歳)は1日の午前2時頃、女性から「銃声を聞いた。何かあったに違いない」といった電話を受けたという。

惨劇を知ったジョーさんは、「スコットはとてもいい子で、まさかこんなことをするとはとても思えない。いったい何があったのかわからないが、いつも笑顔を見せているような少年だった。リンダさんと父親のソフトボールの試合を観に来たこともあったし、2週間に一度は父親といつも一緒にいた。決して暴力的な少年ではなかった。今回のことは本当に突然で驚くしかない」と話している。ジョーさんや他の友人らの話によると、トラック運転手をしていたスティーブンさんは家族のため懸命に夜勤もこなし、4人の子を何より大切にしていた素晴らしい父親だったそうだ。スティーブンさんには、前の結婚により別に子供が1人いるが、その子とは一緒に暮らしてはいなかった。

フロリダに住むスコットの祖母キャロル・コロージ=ザワッキさん(66歳)は、家族の訃報を聞き号泣したそうだ。キャロルさんの夫グレゴリーさん(63歳)は、スコットが自閉症であることを明かし「一家が銃を所持していたとは知らなかった」と語っている。なお、この銃は家族の一員により合法に登録されたものだった。

捜査当局はこの件をDV事件として取り扱っているが、過去にこの一家からDV被害の通報を受けた記録はないとしている。自閉症だったとされるスコットは、兄と姉が卒業した地元のロングブランチ高校には通っておらず、自宅でホームスクーリングをしていたという。

新年まであとわずかという時に起こった事件でもあることから、ほとんどの近隣住民は銃声を花火と勘違いしたようだ。住民の一人であるイヴォンヌ・モスさん(62歳)は、「他の日なら音を聞いて不審に思うけど、31日の夜だったので花火だと思い気に留めていなかった」と明かしている。銃声を聞いた近所に住むセルジオ・ディアズさん(41歳)は、「玄関の外に出た時に、パンパンという音が10回ほどした」と言い、同じく近隣住民のジェイムズ・ロスコウィンスキーさんは、正月早々に起こった一家の悲劇に「銃声と同時に花火の音も聞こえた。近所が騒然としていたので外に出て様子を見てみたら、いくつもの明かりが点滅していて警察官の姿もあった。こんなふうに新年を迎えるなんて残念だ」と口にした。

4件の殺人罪と銃器による犯罪容疑で1月1日に逮捕されたスコットは、未だ動機を明らかにしていないという。このニュースを知った人からは「自閉症は言い訳にはならない。きちんと処罰されるべき」「また銃による悲劇…アメリカの問題がここにある」「子供が簡単に手にできるような場所になぜ銃を置いておくんだ」「亡くなった家族のご冥福を祈ります」といった声があがっている。

画像は『New York Post 2018年1月1日付「16-year-old boy allegedly killed family in New Year’s Eve attack」(Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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