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【海外発!Breaking News】血の付いたカップでドリンクを提供 スタバの無責任な対応に一家が法的措置へ(米)

TechinsightJapan 2018年2月12日 5時0分

世界各地にチェーン店を持つ「スターバックス」。その人気は誰もが知るところとなっているが、このほど米カリフォルニア州にあるサンバーナーディーノ店が2016年にある問題を起こした件で、同州に住む一家が法的措置に踏み切ったことをロサンゼルスを拠点とする弁護士事務所「Frish Law Group」が発表した。『CBS Los Angeles』『NY Daily News』『KTLA』など複数メディアが伝えている。

2016年2月6日、カリフォルニア州サンバーナーディーノに住むアマンダ・ヴァイスさんと夫ルイスさん、夫の母ロンダ・エイグレスさんは、スターバックスのドライブスルーで複数の飲み物を購入し家に持ち帰った。

アマンダさんがフラペチーノを一口飲んだ時、強い鉄の臭いがしたことに気付き、よく見てみるとカップ内側の縁に赤い染みがついていることに気付いた。染みはアマンダさんの飲み物だけでなく、他のカップにもついていたという。家族と飲み物をシェアしていた娘のペイトンちゃん(2歳)は、蓋についたホイップクリームをすでに舐めており、その赤い染みが血液だとわかったアマンダさんは驚愕した。

一家は、自分たちの誰も出血していないことを確認した上で店に電話をすると、スタッフのひとりが出血していたことを別のスタッフから聞き、更にショックを受けた。店側はアマンダさんから連絡を受けてそのスタッフを接客担当から外したが、アマンダさんは他人の血液が付着した飲み物を手渡され、それを家族が口にしてしまったことに対して心配し、苦情を伝えた。

するとマネージャーからお詫びとして飲み物を1週間分無料にすると言われたが、アマンダさんは「問題を軽視している」と思い、出血していたスタッフがHIV感染やその他の伝染病などを抱えていないか血液検査をするようにと告げた。マネージャーはそれに同意したものの、スタッフに血液検査を強制することはなかったのである。

アマンダさん一家は事態を深刻に受け止め、その後は家族全員で血液検査を受けた。幼い娘にまでも針を突き刺して検査をさせなければならなかったことで、アマンダさんとルイスさんは極度の苦痛を味わった。結果は家族全員が異常なしと出たが、念のために6か月後に再検査をするように言われ、その間や2回目の血液検査の結果が出るまで一家は大きなストレスや恐怖、不安を抱えながら過ごさなければならなかったという。

この苦情を受けたスターバックス側は、家族一人につき1,000ドル(約109,000円)を支払うことを申し出た。しかし、アマンダさん一家は納得せず法的措置に踏み切った。依頼を受けた弁護士事務所「Frish Law Group」のスタン・ペックラー弁護士は「家族の苦痛に対してお金を払ったからといって、責任を負ったことにはなりません。店側は衛生管理など気にもかけず、出血していたスタッフに血液検査をするよう指示することも拒否したのです」と話す。また、アマンダさんはこれまでの苦痛をこのように語った。

「吐き気がしました。飲み物を買いに行くだけなら、こんなに不安になる必要などないはずです。それなのに、カップ内に血液が付着していたんですよ。病気になるかもしれないじゃないですか。この問題のせいで、家族は相当なストレスを抱えることになってしまいました。スターバックスには、二度とこのようなことが起こらないように管理体制を整えてほしい。私たちはこの件以来、どの店へ行っても注文したものには注意を払って2回はチェックするようになりました。今ではどの店も誰も信用できません。」

一家は精神的苦痛を与えられたこと、店側が従業員への管理や監視を怠ったこと、職務怠慢などに対してスターバックスを訴えた。一方でスターバックス側は「2016年に起こった件に関しては承知しており、裁判所への出廷も予定している」という声明文を発表した。

このニュースを知った人からは「店側は、カップについた血液だけじゃなく、飲み物の中もきちんと調べるために回収すべきだろ」「確認しないスタッフが悪い。私でもこれは訴えるわ」「でもなんだかこの訴訟、スタバが勝ちそうな気がする」「血の臭いがしたっていうけど、相当な量でないとそこまで臭わないのでは?」といった声があがっている。

画像は『Metro 2018年2月8日付「Family sue after girl, 2, served cup of blood by Starbucks barista」(Picture: KTLA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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