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常にガラガラ「渋谷モディ」スタバだけ満員の理由 「ちょっと時間を潰す」ことが今の都心では困難に

東洋経済オンライン / 2024年5月2日 12時50分

昨今、都心の都市には座る場所や立ち止まる場所が少ない。その結果、カフェがとにかく混雑するようになっている(筆者撮影)

渋谷で、次の時間まで予定が空いてしまった。何をしようか、と思って、無意識的にカフェを探す。渋谷にはチェーン店をはじめ、カフェが多い。試しに近くにあるスタバを覗いてみるが、行列。他のスタバも行列。いや、スタバだけでなく、チェーンのカフェはどこもかしこも行列しているのだ。

【画像】渋谷モディ、立ち止まれない街・渋谷が凝縮された「排除アート」のリアル…などの様子を見る(画像6枚)

渋谷のカフェ、混みすぎではないか?

率直に、こう思った。そして、私はこれを「渋谷のカフェ、混みすぎ問題」と名付けた。

ガラガラの「渋谷モディ」、行列のスタバ

「渋谷のカフェ、混みすぎ問題」。

これを象徴的に表す存在が、マルイグループが展開する「渋谷モディ」というファッションビル。2015年に開店したこのビルは、開店当初は活気に満ちていたが、徐々にテナントが離れ、歯抜け状態になっていく。コロナ禍も相まって、結果的に2020年頃には“ゴーストビル”という異名も取るほどになった。

現在、2020年よりはテナントの数が増えてはいるが、やはりビル全体としてはそこまで人気があるわけでなく、寂しい雰囲気。しかし、そこで活気に満ちている場所がある。4階のスタバだ。

【画像】渋谷モディ、立ち止まれない街・渋谷が凝縮された「排除アート」のリアル…などの様子を見る(画像6枚)

ここだけは、行列ができていることも珍しくない。席数約120という大型店舗だが、土日はもちろん満席。平日でも、午後になればほとんどが埋まってしまう。渋谷の中で、特異的に人口密度の低い「渋谷モディ」ですら、こうなのだ。

2024年4月現在、渋谷駅周辺には18軒のスタバがある(※後述)。現在、渋谷は大規模な再開発の真っ只中で、断続的に新しい商業施設のビルがオープンしている。渋谷ヒカリエから始まり、渋谷スクランブルスクエア、渋谷フクラス、一番新しいところでは渋谷サクラステージ。面白いのは、そのどのビルにもスタバがテナントとして入っていることだ。新しく商業施設ができると、スタバも増えていく。

でも、もっと驚くのは、そのどこもが(特に休日には)混雑し、行列していることだ。これだけあっても、数が足りていないのだ(逆に、だからこそ、新しい商業施設には必ずスタバが入るのかもしれない)。そういえば、4月にリニューアルオープンしたTSUTAYAにも、大型のスタバが入った。

こうした現象は、スタバだけでなく、他のカフェチェーンにも言えることだ。ドトールやタリーズなど、休日では本当にどこも行列している。明らかに、カフェの数が足りていない。

「街で時間を潰す」意識が無くなってきた

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