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【海外発!Breaking News】少女らの墓を掘り29遺体をミイラ化した男 事件から9年後の裁判で「謝罪はしない」「子供たちの英語教師になりたい」(露)

TechinsightJapan 2020年11月4日 21時0分

2011年11月、ロシア西部ニジニ・ノヴゴロド在住のアナトリー・モスクヴィン(Anatoly Moskvin、53)が、墓地から29体の遺体を盗んだ疑いで逮捕された。アナトリーはその後、精神科病棟に収容されて定期的に医師の精神鑑定を受けてきたが、これまで自由の身になることはなかった。事件から9年の時を経て先月末に行われたアナトリーの裁判の様子を『Al Bawaba News』『The Sun』などが伝えている。

アナトリー・モスクヴィン(53)は今から9年前、3歳から12歳までの女児29体の遺体を墓地から掘り起こし逮捕された。アナトリーは先月「高齢になった両親のケアがしたい。ガールフレンドと一緒に暮らしたい」と精神科病棟からの退院を求めていたが、裁判所は「退院は認めない。さらに6か月の入院が必要である」と言い渡した。

言語学者、歴史家、そして墓地の研究家としても知られていたアナトリーは2011年、墓地を掘り起こして女児の遺体を盗み、ミイラ化させる処理を施して自宅で保管していた。アナトリーは29体をまるで人形のように扱い、服を着せ、顔を描き、ストッキングや靴を履かせ、胸部にオルゴールを埋めるなどの細工を施した。当時アナトリーと同居していた両親は、きれいに処理された大きな女児のミイラ体が人形のように自宅に多数放置されていながらも息子の犯罪には全く気付いていなかった。



アナトリーは44の墓を掘り起こした件を認めているが、実際の被害数は100件以上に及ぶと言われており、自分が気に入った遺体だけを自宅で保管していたようだ。ただ性的動機は全くなく、一つ一つの遺体の誕生日を書き出して祝ったり、コミュニケーションを取っていたという。

こうして逮捕から9年、医師団は「アナトリーの統合失調症の症状が改善されているため、退院は可能である」と判断し、裁判所がどのような決断を下すのかに注目が集まっていたが、退院請求は却下された。

なお今回の裁判でアナトリーは被害者家族に謝罪をすることを拒否し、次のように言い放った。

「あの少女たちは、ただの少女だ。両親のことなど私には全く関係ないし、知らない。両親は娘を墓に埋めた時点でその権利を手放したことになる。だから私が謝る必要はない。」
「病院から出て自由になったら、子供たちの英語教師になりたい。」

またこれまでの裁判でも「家族らは少女を冷たい墓に葬った。だから私が家に連れ帰って、温めてあげたんだ」などと述べ、被害者家族の怒りを買っていた。

今回の裁判所の決定に対し、アナトリーに娘の墓を掘り起こされたナタリア・シャディモヴァさん(Natalia Chardymova、46)は、次のように語った。

「私は棺の中に娘の遺体がないことを知らないまま、9年間も墓参りをしていました。死んだ子供たちに異常な虐待をし、私の人生に恐怖をもたらしたあの“生き物”が病院から出ることなど許されるはずがありません。彼は明らかに精神を病んでいます。今は娘の墓碑に名前が刻まれていますが、彼が退院したら娘の名前を隠さなくてはならなくなるでしょう。」

しかしながらアナトリーの母エルヴィラさん(Elvira、77)は「裁判所の決定は偏見に満ちている。息子は社会に出て仕事をすることも、結婚をすることもできない」と不満を露わにしている。

画像は『The Sun 2020年11月2日付「DOLLS OF DEATH Twisted grave robber who stole corpses of 29 girls and dressed them up like dolls refuses to apologise to their parents」(Credit: East2west News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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