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PCやスマホのデータなど死後「デジタル遺品」となるものの整理方法

JIJICO 2018年6月24日 7時30分

パソコンやスマートフォンの普及で爆発的に増える「デジタル遺品」

近年、「デジタル遺品」という言葉が少しずつ認知されるようになりました。これは、PCやスマートフォンなどのデジタル機器の普及に伴い、その使用者が亡くなったあとに遺された電子データやアカウントのことを指します。

電子データやアカウントと言っても、具体的には写真や動画、メール、日記などから始まり、SNSのアカウント、株券やFXの口座など非常に多岐にわたります。最近ではPCやスマートフォンの記憶容量も大きくなり、昔とは比べものにならないほどの量の情報資産・データを所持できるようになりましたが、PCやスマートフォンなどは極めて個人的なものであり、写真やメールのみならず、プライバシー性の高いデータが入っている可能性も高いものです。

自分の死後、遺族が困らないためのデジタル遺品整理のコツ

人はいつ死ぬか分かりません。事故で突然この世を去ることもあるかもしれません。そのような時にも遺族が困らないようなデジタル遺品整理のためには、生前に何をしておいたら良いでしょうか?

プライバシー・プライベートな情報も多く含まれているデジタル遺品

デジタル遺品を語るときにむしろ話題になるのが共有、相続すべきデータではなく、極めて個人的なデータ、つまり遺族にも見られたくないようなデータの類です。メールやLINEなどのメッセンジャーのやりとりや日記などは極めて個人的なものが多く、他人に公開するようなものではないと思いますし、それ以外の写真や動画などのデータも他人に見られたくないものが存在している可能性は充分にあります。

よくある話では、ご主人が亡くなったあと、遺族がPCやスマートフォンの中のデータを見ていたら、見慣れない女性と一緒に写った写真が大量に出てきて、そこから不倫が発覚した、などということがあります。このように、「知らなくてもよかった」「知りたくなかった」情報が使用者亡きデジタル遺品から発掘されるということもあるのです。

デジタル遺品で遺族を混乱させないために準備しておくべきこと3つ

それでは、デジタル遺品によって遺族を混乱させないためにはあらかじめどのような準備をしておけばよいのでしょうか。まずは自分の持っている情報を下記の3種類に分類します。

1.知らせておいた方がよい、あるいは共有しておいた方がよい情報
・家族写真、家族に必要な文書、口座番号など
2.今は知らせる必要はないが、自分が亡くなった際には知らせるべき情報
・株式やFXなどの口座番号やパスワード、SNSのアカウントやパスワードなど
3.誰にも見られたくない情報
・メールのやりとりやその他秘密の情報

1.に関しては、生前から共通のハードディスクなどに保管して共有しておけば、突然使用者が亡くなっても管理について混乱することは少ないでしょう。

また、2.に関してはノートや手帳などに書き写して人目につかない所にしまっておき、自分が亡くなった際には取り出して処理をしてもらうようにしておけばいいと思います。

問題は3.です。これらのデータはむしろ超個人的なもので、他人に見られるべきではありませんから、扱いには細心の注意をはかるべきです。むしろ亡くなった後も、誰にも見られずに闇に葬られるべきものですから、これらが保管されているPCやスマートフォンなどにはパスワードをかけ、念のためハードディスクなどの記憶媒体も暗号化して保管しておくべきです。そうすれば、自分が亡くなった際にもパスワードが一致しなければ、たとえPCを分解してもデータを抜き出すことはできませんので、安心できます。

電子機器の普及により、個人がかつてない膨大な量のデータを所有する時代になりました。自分の死後に遺族をいろいろな意味で混乱させないためにも、上記のデータ整理を行い、生前から適切に管理しておくことが現代人の務めかもしれません。

(目代 純平/ITコンサルティング、ITコンシェルジュ)

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