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いろんな人と「仲良くなる」にはどうしたらよい?心を開く話し方・聞き方について

JIJICO 2018年10月6日 7時30分


情報化社会のなかで必要とされるコミュニケーション能力

社会は、どんどん情報化が進み、インターネットの通信速度も20数年前と比べて飛躍的に上がりました。時代はパソコンからスマートフォンの時代になってきました。

スマートフォンという情報端末を片手に、天気や路線情報、カーナビゲーション、インターネット、ネット通販、カメラ、ゲームとありとあらゆることが可能になりました。そして、SNSというコミュニケーションツールを使って、どこにいても世界の裏側にいる相手と通話料なしで話せたり、情報を公開することで状態を知ったり、文字でメッセージのやり取りをリアルタイムで行うことができます。

しかし、皮肉なことにインターネットや各種の情報端末が発達したことで、直接顔を合わせてのコミュニケーションは、20年昔に比べて圧倒的に減ったのではないでしょうか?しかも、コミュニケーションというのは学校入試の筆記試験で出るわけではないので、今も昔も「学校で習う」ということがありません。初めて就職面接でその大切さに気付きます。

そして、社会では公私ともに「コミュニケーション」無くして、人間関係の課題を解決していくことはできないのです。では、どんなことに気を付けたらよいのでしょう?

「話す」よりも「聞く」、「聞く」よりも「聴く」を意識しよう

コミュニケーションが苦手な人が、最も大きな勘違いをするのが、『相手が喜ぶ話題を話さなければならない』と思うと、「自分にはそんな話術も、引き出しもない」となってしまうことです。実はこれは大きな勘違いなのです。

よりよいコミュニケーション技術で注目するとよいのは、「話す」よりも「聞く」ことです。そして「聞く」よりも「聴く」ことです。

なぜならば、ほとんどの人が最も関心を持っているのが「自分自身」だからです。今流行りのSNSで例えるなら、何かのイベントに参加して、集合写真を撮ります。写真がアップされます。最も真っ先に気になるのは何ですか?自分の写真の写り具合ですよね?
だから、相手に関心を持つことが、結局は相手にとっては安心感や心地よさにつながるのです。

共感 理解 関心

この3点があるからこそ、「私は、あなたとの会話を大切にしてます」ということが伝わります。どれだけ話術が流暢な人と会話しても、自分の興味がない話や自分の話ばかりされても、その場に笑いは出たとしても、相手に大切にされたとは感じないでしょうね。コミュニケーションというのは、実は聴き手がリードするのです。

コミュニケーション能力の究極は「ちゃん伝えたい・聴きたいという気持ち」

コミュニケーションの技術として、心理カウンセラーの私が書籍でおすすめするならば、

傾聴 アサーション

この種類に関することを勉強することをおすすめします。

しかし、コミュニケーションで「能力」や「技術」ばかりが注目されやすいですが、私が考える究極はそこではありません。
それは「気持ち」ではないでしょうか?
目の前に相手がいても、平気でスマートフォンをさわる時代ですが、私たちひとりひとりが気持ちを意識しして、「ちゃんと伝えたい」「ちゃんと聴きたい」そういった温かい気持ちを互いが持ててこそ、コミュニケーションはよりよいものになるのです。

(青柳 雅也/心理カウンセラー)

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